ガットショットストレートドロー

ポーカーにはバッドビートというのがありますが、最近この負け方は決して悪くないと思うようになりました。なぜなら元々勝っていたのに確率の低い目が出てしまい、逆転されてしまったということで、アクション自体は正しかったということですからね。

今までのポーカーのトーナメントの半分くらいの負けは大体このケースで、チップを大きく失ってしまい、無謀なオールインをせざるを得なるというパターンです。しかし当然逆のケースもありますので、運はやはり大きいと改めて思いました。

ポーカーのトーナメントは長いので、時間を作るのも大変ですが、コツコツ学びながら楽しみやっていこうと思います。

 

ガットショットストレートドロー

$1.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$30/60 ポット153(アンティ7)

プリフロップ:MID2(私) $1234 ♣4,♣A SB $8862

A,4スーテッドはブラインドの低い段階ではエクイティのあるハンドで、プリフロップで降ろすよりもむしろフロップを見に行きたいハンドです。私はややショートスタックになってしまいましたが、それでもまだ20BB以上はあるため、標準額の3BBに相当する$180でオープンしました。これに対してSBだけがついてきました。

 

フロップ:♠5,♣J,♥3 ポット483

こういうボードはお互いに噛み合っている可能性が低いため、ポジションが大きくものをいう展開になりやすいです。相手はチェックし、ガットショットストレートドローの私もチェックしてフリーカードを貰いにいきました。

 

ターン:♦5 ポット483

♦5ではお互いに状況は変わっていないと思います。しかし相手は$360をベットしてきました。

どうもブラフの可能性が高いです。私のスタックはオールインで被せるのに丁度いいサイズです。そしてガットショットのエクイティもあるため、ここはオールインが妥当だと思いました。私がオールインすると相手はフォールドしました。

 

フロップ後を上手くプレイできたと思います。私はスタックを少しばかり回復しトーナメントの生き残りに賭けることができました。

 

セカンドヒット

$1.5K保証トーナメント 8人テーブル ブラインド$75/150 ポット385(アンティ20)

プリフロップ:HJ(私) $3191 ♣A,♦T BTN $12233

A,Tオフスーツはハイジャックからオープンするには十分なハンドです。私は$400でオープンしました。これに対してBTNだけがコールしました。BTNはスタックがディ―プで、VPIPが48ととても高いので、広いレンジでオープンしてきてると言えます。

 

フロップ:♣Q,♥5,♠T ポット1185

セカンドヒットトップキッカーですが、相手のレンジは広いため大体勝っていそうです。相手がQやセットを持っていたら仕方のないところですが、私はここで全額ポットへ入れてしまっても構わないと思いました。私はポットの半分の$593をベットし、相手はコールしてきました。

 

ターン:♥7 ポット2371

コールによってほぼ勝っているだろうと思いました。私はここでチェックし、相手にベットを促ながしてみました。すると相手は$1186とポットの半分をベットしてきました。私は予定通り$2198をチェックレイズオールインしました。相手はコールしてきました。

 

ショーダウン

相手は♠8,♥Tをめくりリバーでは♥Jが落ちて、キッカー勝ちの私がポットを獲得しました。

普通ならセカンドヒットでここまでやりませんが、相手のオープンレンジが広いため賭けてみました。

 

ポットオッズという概念

$1.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$250/500 ポット1290(アンティ60)

プリフロップ:UTG2(私) $17629 ♣T,♣8 SB $3072

このテーブルはショートスタックが4人もいます。リレイズオールインされる可能性が高いため、アーリーポジションから8,Tスーテッドは降りた方が良かったと思います。しかしここ10ハンドほど手が入らなかった私は$1250でオープンしてしまいました。これに対してSBだけがオールインしてきました。

この状況どうでしょうか。現在ポットの合計は$5612で、コールに必要な額は$2072です。ポットオッズは2072/(5612+2072)≒0.27で大体4回に1回勝てれば見合う計算になります。ハンドでは負けているのではと思いましたが、ポットオッズが悪くないためコールすることにしました。

 

ショーダウン

相手は♦7,♦8を開き、ターンとリバーで♥5,♠2が落ちて私がポットを獲得しました。

 

SBのレンジとして考えられそうなのが下位のペア、上位のスーテッドコネクター辺りでしたが、それでもこれぐらいの勝率はあるのです。多少負けていると思ってもポットオッズが見合っていれば、コールが妥当になりそうです。

 

ポーカースターズ

フロップフラッシュ

ポーカーのトーナメントというのは勝ち残ると時間をくうため、入賞付近間際で脱落したりすると何とも言えない疲労感がありますよね。3~4時間くらい粘って脱落するのと、20分程度で脱落するのでは、賞金が0なら後者の方が消耗が少ない分全然いいです。しかしそれはあくまで結果論で、やっている時は少しでも長く生き延びてやろうと一生懸命やってしまうがポーカーの醍醐味だと思います。

 

フロップフラッシュ

$1.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$250/500 ポット1290(アンティ60)

プリフロップ:MID1 $37380 BB(私) $4111 ♥T,♥9

私には8ビッグブラインドしか残されていなく、オールインの機会を伺っていました。MID1が$1500でオープンし、私までフォールドで回りました。ここでオールインも悪くないと思いますが、MID1からのオープンレンジには勝っていそうもないので、ここはコールに留めておいてフロップで何かがヒットしたらオールインしようと思いました。

 

フロップ:♥4,♥Q,♥2 ポット3790

ビンゴです。フロップでフラッシュがヒットしました。ここでやてはいけないのがスーロープレイで、ターンでが落ちると相手のアクションを止めてしまいます。私は予定通り$3111をオールインしました。

この額はポットに比しても丁度いいです。相手はコールしました。

 

ショーダウン

相手は♠A,♦Qを開き、ボードには♦A,♣Jが落ちて私がポットを獲得し、ダブルアップに成功しました。

もしスロープレイして、ターンでが落ちたら恐らく$3790しか獲得できていなかったと思います。

 

トラブル

$1K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$15/30 ポット81(アンティ4)

プリフロップ:MID1 $4441 BTN $2834 SB(私) $2939 ♠J,♥J BB $3042

トーナメント開始から4ハンド目でした。J,Jは見た目はど強くは無く、セットがヒットしなければフロップ後にプレイするのは案外難しいハンドです。MID1が$90でオープン、BTNがコールし、私のアクションの番です。

ポジションが無いためここでスクイーズするのも有効だと思いますが、トーナメントの早い段階でディ―プスタックですので、コールでセットを引きにいくプレイの方が良さそうです。私もコールし、BBもコールし4人でフロップを見にいくことになりました。

 

フロップ:♠7,♠9,♣4 ポット396

4人参加の上いろいろなドローが見えており、セット或いはオーバーペアもありますので、自分が勝っているのか負けているのか全然分かりません。最初にアクションをしなければならない私は、何かしらの情報を得たいためポットの3/4を超える$300をベットしました。これに対してBBがコールし、MID1は$600へミニマムレイズしました。

ミニマムレイズというのは相手についてきてほしいというアクションに思え、嫌な予感はしたのですが額が安いためコールせざるを得ませんでした。これに対してBBは$2982へリレイズオールイン、MID1も$4351へオールインしました。

この手で全額突っ込むのはやり過ぎで、どちらかに負けていればいいので、ポットコミットしていないこの段階では容易にフォールドできます。

 

ショーダウン

MID1は♥A,♣Aを開き、BBは♣9,♣5を開き、ターンとリバーで♣7,♦3が落ちてMID1がポットを獲得しました。

BBは脱落です。私はまだ十分にスタックを残して生き残ることができました。

 

ブラインド対決

$1K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$20/40 ポット105(アンティ6)

プリフロップ:SB(私) $4678 ♥9,♣7 BB $2071

アクションは私のところまでフォールドで回ってきました。9,7オフスーツなんてとても参加に値するハンドではありませんが、ブラインド対決となれば話は変わります。私はこのような状況でハンドに関わらず、よく3BBへレイズします。私は$120へレイズしますとBBはコールしてきました。

 

フロップ:♦K,♥Q,♥K ポット285

全くヒットしていませんが、これだけブロードウェイカードが落ちれば十分なブラフボードとなります。私は$200をベットし、相手はフォールドしました。

 

ポーカースターズ

ランナーランナー

オンラインポーカーで稼ぐ技術上を読んだのですが、読んで得た知識を実戦で利用するというのは難しく、フロップ後の高度なプレイというのは中々真似できないものです。今は下を読んでいますが、これには1つのトーナメントでファイナルテーブルでのハンドが取り上げられています。

ハンドの良し悪しだけではなく、自分と相手のスタックサイズ、ポジション、自分がどういうイメージを持たれているか、相手がどいうイメージか、バブルの時間帯等でアクションが変わるため、著者の思考は興味深いですね。

 

ランナーランナー

$2K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$1000/2000 ポット5250(アンティ250)

プリフロップ:UTG1 $189139 ♣8,♣7 SB $41750 ♦T,♦Q

UTG1が$6000でオープン、私は当然フォールドし、SBだけがコールしました。どちらもフロップを見に行きたいハンドだと思います。

 

フロップ:♣2,♠7,♦8 ポット16250

何もヒットしなかったSBはチェック、一方トップセカンドツーペアがヒットしたUTG1はスロープレイでチェックしました。

 

ターン:♦5 ポット16250

バックドアフラッシュドローになったSBはチェック、UTG1は$4000をベットしました。

SBにしてみればアウツは9枚あり、2倍の法則より勝率が18%となります。ポットオッズは4000/(16250+4000+4000)≒0.165より、勝率の方が高いためコールの方が良さそうです。SBはコールしました。

 

リバー:♦6 ポット24250

バックドアフラッシュドローを完成させてランナーランナーになったSBは、ポットの半分を下回る$12000をベットしました。ストレートもフラッシュも見えるため、相手を怯えさせないくらいの妥当な額だと思います。UTG1はコールしました。

UTG1はすぐに悪いニュースを知らされることになります。フロップでスロープレイするのは悪くはありませんが、ターンで♦5が落ちた時点では$4000ではなく、ポットオバーの$18000くらいをベットすれば、SBにしてみればスタックの半分も賭けなければいけなくなるため恐らく降りたのではないでしょうか。

UTG1にしてみれば勝てるはずのハンドでスロープレイしすぎたため、安く捲り目を与えてしまったわけです。

 

弱みの現れ

$4K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$25/50 ポット129(アンティ6)

プリフロップ:UTG1(私) $4261 ♠A,♠J MID1 $3763 BTN $7803

AJスーテッドはどこのポジションからも間違いなくオープンするハンドですし、時にはリレイズさえします。私は3BBの$150でオープンしました。それに対してMID1とBTNだけがついてきました。

 

フロップ:♦J,♠T,♣T ポット579

Jがヒットしてくれましたが複数参加なので立ち位置がよく分かりません。私は$350をベットしました。これに対して二人ともコールしてきました。もう少し額を大きくし$450くらいにすれば良かったと後悔しました。

 

ターン:♣8 ポット1629

相変わらず立ち位置が分からずドローも見えていますので、ここでは少し大き目の額をベットするのがいいと思い$1000をベットし、手元に$2761を残しました。

これに対してBTNだけがコールしてきました。トリップスならドローが見えていますのでレイズしたと思います。ここでBTNは恐らくドローだろうと思いました。KQ、89スーテッド辺りが怪しそうです。

 

リバー:♦A ポット3629

このカードは嬉しいようで嬉しくないカードです。相手がKQだったらここでストレートが完成したことになります。私はチェックするよりありませんでした。すると相手は$6303をオールインしてきました。ショーダウンするなら私のスタックを全部賭けろと言っています。私は相当悩みましたが、もし自分がストレートを完成させたとするなら、相手がコールできそうな額をベットしたと思います。多分勝っているだろうと思い私はコールすることにしました。

相手は♠8,♠9を開き私がポットを獲得しました。ドローが見えているボードでコールでついてきて、最後にチェックに対してオールインする場合は、ドローを外した弱みの表れと受け取れる例だと思います。

 

誤ったミニマムレイズ

$1.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$25/50 ポット129(アンティ6)

プリフロップ:UTG2 $2659 BTN $5056 SB(私) $2300 ♦A,♠A BB $4058

ポケットAは最強ハンドですが、プリフロップ以後はただのワンペアになる可能性が高いためリバースインプライドオッズも高く、大きく勝つか大きく負けるかというハンドです。UTG2が$100のミニマムレイズでオープンしました。BTNがコールし私のアクションです。私は3BBに$200を加えて$350へスリーベットしたかったのですが、打ち間違えて$150にしてしまいました。これに対してBB、UTG2、BTNがコールしてきました。

 

フロップ:♦3,♣J,♦4 ポット654

このボードはどちらかというとコールに噛み合っていそうです。いろいろなドローが見えている状態でワンペアはとても怖く、プリフロップで多人数参加にしたのを悔やみました。ここはカードをプロテクトするため、私はポットサイズの$654をベットしました。これに対してUTG2だけがコールしてきました。

 

ターン:♦7 ポット1962

もし相手がフラッシュドローだったならここで完成したことになります。私はチェックすると相手は$647をベットしてきました。

相手はスタックの半分以上をポットに入れており、ほぼポットコミットしていると言えそうです。私はナッツフラッシュドローですが、相手が♦を2枚持っているとするとアウツは7枚しかありません。しかしコールして負けても残りは$874となり、オールインorフォールドのプレイをするのに適したサイズとなるのでコールすることに決めました。

 

リバー:♦J ポット$3256

ビンゴです。私は$874をオールインしました。相手は少考してコールしてきました。相手は♦9,♦Tを開き私が$5004もの大きなポットを勝ち取りました。

9,Tスーテッドならプリフロップで例え私が$350へレイズしたとしてもコールできたと思います。そしてプリフロップで大きくしたポットにドローを引くオッズの合わないベットをしたら、相手は多分オールインで返したと思いますので、結果は一緒だったと思います。しかしプリフロップでのポケットAのミニマムレイズは危ないプレイでした。

 

ポーカースターズ