ポストオークブラフとシックコール

大変暑い日々が続いており、外を歩いているだけで滝のように汗が出てきます。新型コロナ第7波は1日当たり20万人を超える感染者数で、この暑い中マスクを着けて歩いていますが、私はもうダメですね。意識がとびそうで、さすがにマスクを外して歩いています。行きかう人は珍しそうに私の口元を見ている感じがしますが、私からすると「お前らよくそんなの着けてられるな。」と言いたいところです。

金曜日午後の渋谷の様子ですが、人出は多く、この暑い中皆当たり前のようにマスクをしていました。これだけ人の多い所ではさすがに私もマスクを着けます。

 

短針ベットの意義

ZOOMの2NLです。2NLではタイトなプレイヤーが多く、私は比較的ルーズに参加してブラインドをスチールしに行きます。私までフォールドで回り、ボタンの私は3BBにレイズしました。スモールブラインドはフォールド、ビッグブラインドは7BBにレイズしてきました。私はポジションがいいので、コールします。

 

フロップは結びつきの弱いカードです。相手はポットの1/5を入れてきました。相手の情報は無く、コンティニューエーションベットぽかったので、私は3倍に打ち返しました。すると相手はコールしてきました。

 

ターンでは♦4が落ちました。相手はチャックしてきました。これはいけそうだと思って、気軽にポットの半分少々をベットしましたが、相手は倍にチェックレイズしてきました。

 

これに対して私はミスを認めざるを得なく、フォールドするよりありませんでした。フロップでコールされたことより、相手は何らかの完成されたハンドを持っていそうです。恐らくK絡みだと思います。プリフロップでの3ベットとフロップのミニマムベットと矛盾しません。そうなるとターンではこちらもチェックを返すより無かったと思います。フロップの私のレイズは短針ベットの意味合いがありましたので、それについてこられるようであれば、それ以降は大人しくプレイするべきでした。

 

フォーベットレンジ

私が3BBでオープンします。これに対してボタンがコール、スモールブラインドは10BBまで引き上げてきました。ビッグブラインドはフォールドし、再びアクションは私に回ってきました。

 

アクションは2人控えており、スモールブラインドはスクイーズに見えなくもありません。私は特にフロップに期待するハンドでもないし、ここはフォーベット入れてみることにしました。降りてくれればそれで良し、ファイブベットが返ってきたらこちらが降りるし、コールされたらナッツフラッシュのエクイティが残ってフロップを見ることになります。私のハンドがもしミドル以上のスーテッドコネクターだったなら、フロップを見たいので、スモールブラインドに対してポジションのいい私は恐らくコールしたと思います。AXスーテッドはその後の指針がはっきりしていますので、フォーベットを入れるには最適のレンジだと思いませんか?

というわけで、私はスモールブラインドの3倍に打ち返しました。しかし結果は残念ながらボタンがフォールドし、スモールブラインドはオールインしてきて、私はフォールドすることになりました。

 

ポストオークブラフとシックコール

私までフォールドで回り、ボタンの私は3BBでオープンし、ブラインドスチールしに行きました。スモールブラインドだけがついてきました。

 

このボードに対して相手はチェック、私はポットの半分少々をベットしました。相手はコールしてきました。

 

ターンでは♥2が落ち、相手はポットの半分をベットしてきました。私は即座にコールしましたが、相手のレンジはいかなるものなのかイメージしていました。相手はここまで消極的にプレイしてきていますが、下位のスーテッドコネクターで1枚がボードにヒットしている辺りを考えていました。45、56、78スーテッドこの辺が疑わしいと思っていました。

 

リバーでは♥Kが落ちました。私の読みが正しければこのKは無害そうなカードです。しかし相手はポットの1/3をベットしてきました。これで私はいよいよ分からなくなりました。相手はなぜターンから急にリードするようになったのか?このボードでさほど進展しているようにも思えないのです。相手のベットはポストオークブラフにも見えます。ポストオークブラフとは、わざとベット額を小さくすることで、返って自分の手は強いと思わせるブラフのことです。しかし額が小さいということは、何らかの完成されたハンドがあればコールもしやすいです。そして私はシックコールすることにしました。シックコールとは自分のハンドは決して強くはないけど、それでも勝っている可能性が高いと思われる時、相手のベットにコールしてショーダウンに持ち込むことをいいます。

 

相手は♦8,♦5を開き、ダブルガットショットの引き損ないを見せました。58スーテッドは私が考えていたレンジには含まれませんでしたが、なるほどと思いました。しかしこれならフロップではチェックレイズを返し、もっと強いアクションを取っていれば、6のトップヒットぐらいでは私がついていくのは大変だったと思います。

 

まとめ

2NLZOOMは割と素直にプレイしてくれる人が多い感じです。ゆへにブラフもかなり有効なのですが、本物の手が入っている時はスロープレイをする傾向が強く、ポットに対して多少大きなブラフを打ってみて、それについてくるようであれば、それ以降は大人しくプレイした方が良さそうです。つまりベットフォールド型のプレイが中心になります。

 

ポーカースターズ

トップヒットでもアンダードッグ

 

AJPC2022の予選

先日AJPC2022の予選に参加してきました。去年はコロナ禍で中止でしたが、今年は開催されました。場所はBUBBLE恵比寿店です。JR恵比寿駅東口徒歩30秒の所にある雑居ビルの7階にありますが、分かりにくかったです。しかし余裕を持って来ましたので十分間に合いました。ここはシーシャが吸え、ポーカーができるアミューズメントバーのようです。

ディーラーは若い美人の女性でした。手つきが慣れており、流れるようにカードを配っていました。10人テーブルで各1万点スタート、1000-2000のアンティ2000から始まります。アンティはビッグブラインドが支払います。つまりスタックは50BBスタートです。

最初はブラインドスチールやセットを引き当てて上手くプレイできていましたが、♠K♠Jでレイトポジションからスリーベットしたのがやり過ぎだったかもしれません。まだレベル1でしたのでポジションを生かしてコールの方が良かった気がします。これに対してオープンした私の右隣の人がコールしてきました。

フロップは♣A♠7♠4でした。相手はベットし、私はセミブラフでレイズ、相手はコールしてきました。ターンで♥Kが落ちました。相手はチェックし私はオールインしました。相手は少々考えてコールしました。相手は♠A♣Tを開き、リバーでは♦3が落ちて、私が一番最初にとばされてしまいました。

プレッシャーをかけにいったつもりだったのですが、返ってドローを読まれたのかもしれません。思えば前回も私が一番最初にとびました。もう少し勉強して経験をつまないといけませんね。しかし久しぶりのリアルポーカーは刺激があって楽しかったです。このバーはまた立ち寄ってみようと思います。

 

トップヒットでもアンダードッグ

2NLです。私が3BBでオープンし、BBが13BBにリレイズしました。私はコールし、フロップを見ることにしました。

 

フロップでJがヒットしました。しかし相手は、ポットの7割をベットしてきました。これに対して私は難しい決断に迫られました。考えた末に相手の2倍をレイズしました。これに対して相手はオールインしてきました。

 

相手はここまで終始アグレッシブにプレイしてきています。ここで一番考えられそうな相手のハンドはオーバーペアです。そして♠A♠T+もレンジに入っています。トップヒットでも恐らく自分は負けているだろうし、その場合はアンダードッグです。ここはフォールドしました。

 

バリューベットの適正額

私が3BBでオープンしボタンだけが付いてきました。

 

フロップは8のペアが落ちました。私の方が恐らく勝っていそうです。しかし決して激しいアクションが起こって欲しくも無く、私はポットの半分少々をベットしました。これに対して相手はコールしてきました。

 

ターンでは♦6が落ち、フルハウスへ昇格しました。ここで相手のレンジを考えてみますと、ミドル以下のペア、J,Tスーテッド、K,J、8,9スーテッドとここら辺が考えられそうです。コールチェックできているため、強くも無く弱くもないハンドといったイメージがあります。トリップスやフォーカードのスロープレイも考えられます。

相手にはもう少し付いてきて欲しいので、私はポットの半分少々をベットしました。相手はまたもコールしました。

 

リバーでは♦Tが落ち、ボードにはペアに加えてフラッシュやストレートの可能性も出てきました。私としてはポットが小さいのが不満です。ここはほぼ私が勝っていると思われますので、どれぐらいペイオフして貰えるかの問題です。私はポットの2/3以下をベットし、相手はコールしました。

 

ショーダウンで相手は♥9,♥Jを開きました。リバーでストレートになったみたいです。ポットが小さいので、私としてはリバーでポットの2倍くらいはベットしてもペイオフして貰えたのではないかと思いました。もし私が相手の立場なら、このボードでオールインされたら恐らくフォールドすると思いますが、ポットの2倍くらいでしたら多分渋々コールすると思うからです。

 

ポーカースターズ

バックドアフラッシュドロー

 

Zoomに挑戦

今年に入ってから急に仕事が増え、中々ブログが更新できないでいました。ロシアのウクライナ侵攻に関しては、いろいろと考えるところがあり、今の日本を思うとストレスが溜まってしょうがないです。来るべき日に備えて、軍備を増強しておくべきではないでしょうか。多少徴兵制があってもいいので、ロシア軍が攻めてきたらどういう対処をすればいいのか訓練しておかないと、いざ攻めてこられたら残虐非道の限りを尽くされてあっという間に占拠されてしまうと思います。避難訓練と一緒で、備えがあれば全然違いますからね。

最近は時間がある時はポーカースターズへログインしてZoomをやることにしています。まとまった時間を取りにくいので、トーナメントよりもZoomの方が適しているのです。Zoomとはオンライン特有のポーカーで、やりたい人が集まってその中でテーブルが立ち、自分のプレイが終わったらすぐ次のテーブルで別のメンバーでゲームを始めることができる一種のキャッシュゲームです。通常のキャッシュゲームと比べて待ち時間が無いので、効率よくハンドをこなせるところにメリットがあります。半面不特定多数を相手にしなければならないので、相手のテルが見えずらくなるところがあります。リアルポーカーは1ハンドに時間がかかり、相手のテルも考えてアクションを決めますので、Zoomはリアルポーカーとは対照的だと思います。

 

バックドアフラッシュドロー

4/7の2NLです。私が3BBにレイズすると、ブラインドは9BBにレイズし、以下私だけがコールしました。ポジションが無く、相手の情報も無いので、フィットオアフォールド(フロップでヒットしなかったら、チェックフォールド)でいこうと思っていました。

 

理想的なフロップです。相手のレンジはブロードウェイカードが2枚と言ったところでしょうか。このフロップに噛み合っているとは思いにくいので、私はチェックしました。スロープレイです。相手もチェックしてきました。

 

ターンでは♥2が落ちました。私から見た相手のレンジは変わっていません。私はここでポットの5.6割を打ちましたが、これは額が小さかったと思います。ポットの8割は打って相手のレンジを限定させるべきでした。相手はコールしてきました。

 

リバーでは♥Tが落ちました。こちらにとっては最悪のカードと言えそうです。ボードにはフラッシュとストレートが見えています。私はチェックをしました。相手はポットの半分少々を打ってきました。相手のレンジはプリフロップで3ベットしてきているので、AA~TT 、AT+こんなところだろうと思いました。負けてる組はTT、♥A♥Kのみです。相手は恐らくブラフかATだろうと考えて、私はショブ(オールイン)してしまいました。相手はすかさずコールしてきました。

 

相手はナッツフラッシュを見せてポットを獲得していきました。ターンで8割くらいベットしていれば、ドローでないAT+の組は除外できた可能性も高く、それでもついてくるならの落ちたリバーでは、仕方なくセットをブラフキャッチャーとして使おうと考えたかもしれません。リバーでのチェックオールインは間抜けなオーバーベットでした。

 

チェックレイズとエクイティ

JTオフスーツは決して強いハンドではありませんが、アクションが無ければ、ハイジャックからならブラインドスチールするに足るハンドだと思います。私が3BBでオープンしました。ブラインドは2人共ついてきました。

 

ポジションがありトップヒットで悪くありません。2人共チェック、私はスロープレイするところでもないので半分少々をベットしました。するとSBはフォールドしたものの、BBはその額の3倍をチェックレイズしてきました。

 

フラッシュドローが見えているわけではなく、相手はセットか、89のストーレートドローかと考えました。オーバーペアならプリフロップで3ベットしている可能性が高く、ここでは除外しました。私はポットを大きくしたくないのでコールしました。

 

ターンでは♠7が落ちました。7のフォーカードならしょうがないですが、これで何かが変わっているとも思えません。しかし相手はポットの6割近くを打ってきました。このパターン(フロップでチェックレイズの後、リバーでベット)はストレートドローの可能性が高いと思い、相手の目論見を打ち砕くためここでオールインしました。

 

ドローなら降りざるを得ないだろうというわけです。

 

すると相手は少々考えてコールしてきました。相手は♣K♣7を開きました。なぜトリップス?と思いましたが後の祭りで、リバーではブリック(どうでもいいカード)が落ちて相手がポットを獲得しました。フロップでセカンドヒットでチェックレイズするかなっと思いましたが、私のベット額が良く無かったのかもしれません。半分少々ではなく、やはり8割くらいを打つべきだったのではと思いました。これなら相手が降りたかもしれませんし、チェックレイズにしろコールにしろ、もう少し情報を得て損失を抑えられたかもしれないからです。

相手の立場に立って考えてみますと、フロップでセカンドヒットと強いキッカー、バックドアでポットの8割を打たれてチェックレイズはしにくいと思います。5割少々でしたので5枚のアウツ(7が2枚とKが3枚)とバックドアで、フォールドエクイティを狙ってチェックレイズで返されてしまったと思います。

 

Zoomの2LNをやってみて

Zoomはやりたい時にいつでもできて、トーナメントのように時間がかからないのがいいです。トーナメントの場合最後まで集中力が続かず、中々入賞できないのですが、Zoomの場合はそろそろ疲れてきたら止めることができるのがいいです。

去年まではトーナメントをやってずっと負けていましたが、今年に入ってZoomに移行し、少しではありますが利益が出ています。私の場合はどうもZoomの方良さそうです。暫くは2NLでプレイして10,000BB($200)の利益が出たらステークスを上げてみようと思います。

 

ポーカースターズ