ランナーランナー

オンラインポーカーで稼ぐ技術上を読んだのですが、読んで得た知識を実戦で利用するというのは難しく、フロップ後の高度なプレイというのは中々真似できないものです。今は下を読んでいますが、これには1つのトーナメントでファイナルテーブルでのハンドが取り上げられています。

ハンドの良し悪しだけではなく、自分と相手のスタックサイズ、ポジション、自分がどういうイメージを持たれているか、相手がどいうイメージか、バブルの時間帯等でアクションが変わるため、著者の思考は興味深いですね。

 

ランナーランナー

$2K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$1000/2000 ポット5250(アンティ250)

プリフロップ:UTG1 $189139 ♣8,♣7 SB $41750 ♦T,♦Q

UTG1が$6000でオープン、私は当然フォールドし、SBだけがコールしました。どちらもフロップを見に行きたいハンドだと思います。

 

フロップ:♣2,♠7,♦8 ポット16250

何もヒットしなかったSBはチェック、一方トップセカンドツーペアがヒットしたUTG1はスロープレイでチェックしました。

 

ターン:♦5 ポット16250

バックドアフラッシュドローになったSBはチェック、UTG1は$4000をベットしました。

SBにしてみればアウツは9枚あり、2倍の法則より勝率が18%となります。ポットオッズは4000/(16250+4000+4000)≒0.165より、勝率の方が高いためコールの方が良さそうです。SBはコールしました。

 

リバー:♦6 ポット24250

バックドアフラッシュドローを完成させてランナーランナーになったSBは、ポットの半分を下回る$12000をベットしました。ストレートもフラッシュも見えるため、相手を怯えさせないくらいの妥当な額だと思います。UTG1はコールしました。

UTG1はすぐに悪いニュースを知らされることになります。フロップでスロープレイするのは悪くはありませんが、ターンで♦5が落ちた時点では$4000ではなく、ポットオバーの$18000くらいをベットすれば、SBにしてみればスタックの半分も賭けなければいけなくなるため恐らく降りたのではないでしょうか。

UTG1にしてみれば勝てるはずのハンドでスロープレイしすぎたため、安く捲り目を与えてしまったわけです。

 

弱みの現れ

$4K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$25/50 ポット129(アンティ6)

プリフロップ:UTG1(私) $4261 ♠A,♠J MID1 $3763 BTN $7803

AJスーテッドはどこのポジションからも間違いなくオープンするハンドですし、時にはリレイズさえします。私は3BBの$150でオープンしました。それに対してMID1とBTNだけがついてきました。

 

フロップ:♦J,♠T,♣T ポット579

Jがヒットしてくれましたが複数参加なので立ち位置がよく分かりません。私は$350をベットしました。これに対して二人ともコールしてきました。もう少し額を大きくし$450くらいにすれば良かったと後悔しました。

 

ターン:♣8 ポット1629

相変わらず立ち位置が分からずドローも見えていますので、ここでは少し大き目の額をベットするのがいいと思い$1000をベットし、手元に$2761を残しました。

これに対してBTNだけがコールしてきました。トリップスならドローが見えていますのでレイズしたと思います。ここでBTNは恐らくドローだろうと思いました。KQ、89スーテッド辺りが怪しそうです。

 

リバー:♦A ポット3629

このカードは嬉しいようで嬉しくないカードです。相手がKQだったらここでストレートが完成したことになります。私はチェックするよりありませんでした。すると相手は$6303をオールインしてきました。ショーダウンするなら私のスタックを全部賭けろと言っています。私は相当悩みましたが、もし自分がストレートを完成させたとするなら、相手がコールできそうな額をベットしたと思います。多分勝っているだろうと思い私はコールすることにしました。

相手は♠8,♠9を開き私がポットを獲得しました。ドローが見えているボードでコールでついてきて、最後にチェックに対してオールインする場合は、ドローを外した弱みの表れと受け取れる例だと思います。

 

誤ったミニマムレイズ

$1.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$25/50 ポット129(アンティ6)

プリフロップ:UTG2 $2659 BTN $5056 SB(私) $2300 ♦A,♠A BB $4058

ポケットAは最強ハンドですが、プリフロップ以後はただのワンペアになる可能性が高いためリバースインプライドオッズも高く、大きく勝つか大きく負けるかというハンドです。UTG2が$100のミニマムレイズでオープンしました。BTNがコールし私のアクションです。私は3BBに$200を加えて$350へスリーベットしたかったのですが、打ち間違えて$150にしてしまいました。これに対してBB、UTG2、BTNがコールしてきました。

 

フロップ:♦3,♣J,♦4 ポット654

このボードはどちらかというとコールに噛み合っていそうです。いろいろなドローが見えている状態でワンペアはとても怖く、プリフロップで多人数参加にしたのを悔やみました。ここはカードをプロテクトするため、私はポットサイズの$654をベットしました。これに対してUTG2だけがコールしてきました。

 

ターン:♦7 ポット1962

もし相手がフラッシュドローだったならここで完成したことになります。私はチェックすると相手は$647をベットしてきました。

相手はスタックの半分以上をポットに入れており、ほぼポットコミットしていると言えそうです。私はナッツフラッシュドローですが、相手が♦を2枚持っているとするとアウツは7枚しかありません。しかしコールして負けても残りは$874となり、オールインorフォールドのプレイをするのに適したサイズとなるのでコールすることに決めました。

 

リバー:♦J ポット$3256

ビンゴです。私は$874をオールインしました。相手は少考してコールしてきました。相手は♦9,♦Tを開き私が$5004もの大きなポットを勝ち取りました。

9,Tスーテッドならプリフロップで例え私が$350へレイズしたとしてもコールできたと思います。そしてプリフロップで大きくしたポットにドローを引くオッズの合わないベットをしたら、相手は多分オールインで返したと思いますので、結果は一緒だったと思います。しかしプリフロップでのポケットAのミニマムレイズは危ないプレイでした。

 

ポーカースターズ

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