ポーカートラッカー4の使い方ガイド
- 2021/02/03
- オンラインポーカーツール
ポーカートラッカーは2001年以来オンラインポーカープレイヤーをサポートするために開発されたヘッズアップディスプレイ(HUD)で、改良を加えられ現在はポーカートラッカー4にバージョンアップしています。ホールデムマネージャー3とほとんど同じツールで、どちらかを使う方がほとんどです。今回はこのポーカートラッカー4をレビューします。
ポーカートラッカー4とは
ポーカートラッカー4はヘッズアップディスプレイ(HUD)で、あなたがプレイしたハンドを全部チェックして相手のプレイをリアルタイムで分析し数値化して、ディスプレイ上に表示してくれるツールです。その他にもプレイ履歴を再生したり、プレイ傾向を分析したり、収支やレーキを一目で見ることができます。
ホールデムマネージャー3と機能はほとんど一緒で、HUDはどちらを使っても問題ないと思います。ただポーカートラッカー4はMacにも対応していますので、Macユーザーの方はこちらを使う事になります。
ポーカートラッカー4をダウンロード
ポーカートラッカー4の価格は、ホールデムオマハ共$64.99(スモールステークス用)、$99.99(全てのステークス)、両方なら$99.99、$159.99になります。スモールステークス用はキャッシュゲームならバイインが25$、トーナメントならバイインは11$までしか使用できません。クレカとpaypalに対応しています。私はホールデムの$99.99の方を購入しました。14日間のフリートライアルもありますのでまずはそちらから試してみるのもいいと思います。まずはポーカートラッカー4の公式ホームページへ行きます。
サイトはクロームなら日本語に翻訳できます。最初にアカウントを作成します。フリートライアルの方はソフトを早速ダウンロードして下さい。
フルネームは例にならって苗字と名前の間に・を入れて下さい。私は最初間隔を空けなかったので何度もやり直してもエラーが出てきました。ユーザー名とパスワードはログインの際に必要です。その後ダウンロードして下さい。
これがアイコンです。
開くとこんな感じになります。
購入が済みますと24桁のRegistration Codesが頂けます。これはMy Accountからでも確認できます。ポーカートラッカー4を立ち上げる際にこのコードを入力すれば本使用になります。
基本設定
設定はホールデムマネージャー3と一緒で、ハンド履歴フォルダーから読み取ることになりますので、その保存先とポーカートラッカー4の読み込み先を一致させます。ポーカースターズで説明します。
ポーカースターズの設定のハンド履歴から、ハンドの保存先フォルダーを決めて下さい。その時英語で保存にチェックを入れます。(英語でないとポーカートラッカー4が認識できません。)
トーナメントサマリーから、この保存先フォルダーを決めて下さい。同様に英語で保存にチェックを入れます。
ポーカーネットワークからポーカースターズを選んで、Directories Configurationに保存先フォルダーを追加させます。これで保存先と読み込み先が一致したわけです。
稼働しているかキャッシュゲームで試してみます。テーブルに着いてプレイしてみますとHUDが表示されます。こうなればOKです。表示されない場合はポーカートラッカー4のGet Hands While Playingをクリックしてみて下さい。HUDがカードやチップに被って見えにくい場合は上の設定アイコンからUnlock Layoutより動かすことができます。
これがポーカートラッカー4の画面です。Play PockerにしてView Today’s Handsのキャッシュゲーム($)を見てみて下さい。ちなみにTはトーナメントのことです。ハンドが読み込まれているはずです。もし稼働していない場合はハンドの保存フォルダーに読み込まれているか確認してみて下さい。
HUDの編集
HUDはHudのEdit Hud Profilesより編集することができます。
これが編集画面です。
これはDefaultです。
メモ/VPIP/PFR/3Bet/FlopCB
プレイヤー名/スタックのBB換算/Fold to CB/ハンド数
このようになります。
HUDで取り扱える代表的なデータ
VPIP:VPIPとはMoney voluntary put in potの略で、プリフロップで自主的にポットに入れてくる割合のことです。要は参加率のことで、リンプにしろコールにしろレイズにしろブラインドポット以外は全てが計算の対象になります。0~15:非常にタイトで参加してくる時は大体いいハンド
15~20:タイトで堅実なプレイヤー
20~27:堅実なプレイヤーでいろいろなハンドお織り交ぜてくる
27~35:大目に参加しているややルーズなプレイヤー
35~:非常にルーズなプレイヤーでフィッシュの可能性が高い
PFR:プリフロップレイズ率で、どれくらいレイズで参加しているかを表します。例えばVPIPが22でPFRが18だとすると、ハンドの22%を参加していてそのうち18%はレイズで参加しているという意味になります。残りの4%はリンプやコールで参加しているということになります。大体ほとんどのプレイヤーでVPIPとPFRのギャップは5%ぐらいになります。
0~18:リンプを多様しすぎている
18~25:堅実なプレイヤー
25~30:アグレッシブでスリーベットやスティールを試みてプレッシャーをかけてくるプレイヤー
30~:ルーズすぎなプレイヤー
AGG:アグレッシブ係数のことで、フロップ後の(ベット総数+レイズ総数)/コール総数を現し、高くなればなるほどフロップ以後アグレッシブにプレイしていることになります。上手いプレイヤーは大体2.0~2.5の間に収まり、それはつまりコールの2倍くらいの割合でベットやレイズを仕掛けていることになります。
3Bet:スリーベット率で、プリフロップでスリーベットする機会が訪れた時にスリーベットする割合のことです。上手いプレイヤーは大体5~9%に収まります。それ以上であればし過ぎているし、それ以下であればしな過ぎと考えて下さい。
Fold to 3Bet:プリフロプでレイズして、スリーベットを返せれた時のフォールドする割合です。
0~60:スリーベットにフォールドしなさすぎている
60~70:標準的な上手いプレイヤー
70~:フォールドしすぎているのでこういう相手には3Betが有力
Flop CBet:プリフロップでベットのリードを持っているプレイヤーが、フロップでコンティニュエーションベット(コールも含む)を打ってくる割合です。
0~55:アグレッシブに攻めきれておらず、フロップでヒットしなかったら消極的になるか、或いはスロープレイをしすぎているかのどちら
55~75:標準的な上手いプレイヤー
75~:コンティニュエーションベットをしすぎなのでチェックレイズか、ポジションがある時はフロートが有力
Flop Check Raise:フロップでチェックレイズ(相手が最初にチェックし、こちらがベットしたらレイズ)する割合です。
~5:チェックレイズをほとんどしないプレイヤーですのでコンティニュエーションベットが有力
5~15:標準的な上手いプレイヤー
15~:ブラフでチェックレイズをしすぎているのでバリューベットが有力
Flpo Fold to CBet:コンティニュエーションベットを喰らった時フォールドする割合のことです。
0~50:ルースすぎるのでバリューベットが有力でセカンド、サードヒットくらいでもベットが有力
50~65:標準的な上手いプレイヤー
65~タイトすぎるのでブラフの頻度を増やすのが有力
Steal:カットオフ、ボタン、スモールブラインドのポジションで、スチールする(最初にアクションを起こせる)機会があって、どれくらいの割合でスチールしているかです。トータルで見ることもポジション毎に見ることもできます。
View Stats
View Statsより自分のハンドを分析することができます。以下キャッシュゲームとトーナメントに分けて説明します。
キャッシュゲーム
キャッシュゲームではプレイした日時と時間、ハンド数、収支と収支のグラフ化、レーキ等を見ることができます。レーキが見れるのはいいですね。zoomもここで見ることができます。またハンド数が貯まるとLeak Trackerにより自分のプレイが標準的なプレイよりどれだけかけ離れているのか見ることができます。
見返したいハンドがあれば日時からハンドを抽出できますので、そこから選びリプレイすることができます。
これがリプレイ画面です。
トーナメント
トーナメントではプレイした日時と時間、バイイン、収支、着順等がでてきます。リプレイはキャッシュゲームと一緒です。
感想
ホールデムマネージャー3と比べてグラフィカル機能が無いだけでほとんど一緒です。ソフトの構成としては寧ろ、ポーカートラッカー4の方が分かりやすいです。ホールデムマネージャー3を使っていればホールデムマネージャー3の方が良く、ポーカートラッカー4を使っていればポーカートラッカー4の方が良くなるといった感じに見えます。実際去年はホールデムマネージャー3を使っていましたが、ポーカートラッカー4に切り替えてみて3日で慣れました。必要な機能は揃っており、シンプルで扱い易いツールです。