コンティニュエーションベット
- 2019/09/12
- フロップ戦術
ポーカーで多用される有力なプレイの一つとしてコンティニュエーションベットというのがあります。これはプリフロップで最後にレイズをした人(ベッティングリードを持っている人)がフロップでも引き続きベットすることです。何もヒットしなくてもベットしますのでブラフの一形態にもなります。
ペアで無いハンドがフロップでペア以上になる確率は32.4%ですので、大体3回に2回は外すことになります。この点を突いたプレイで、プリフロップでレイズをして強みを見せた相手が、フロップでも引き続きベットをしてきたら、こちらに何もヒットしていなかった場合は打ち返しにくくありませんか。大体は降りることになり、ベットした者が利益の出るプレイとなります。
ここではどういった場面でコンティニュエーションベットを打てばいいのか、その適正額はどれくらいなのか、コールされたり打ち返された場合はどうせればいいのかを見ていきます。
まずは典型的なコンティニュエーションベットを見てみます。
アンティ$6、ブラインド$25/50のプリフロップで、COの私(A♠K♣)までフォールドで回り、今3BBへレイズしたところです。SBとBBがコールしてきました。この時点で私にベッティングリードがあります。
フロップで7♦Q♦7♣と落ち、二人共チェックしました。私も何もヒットしませんでしたが相手が弱味を見せてきていますので、ポットの半分強を引き続きベットしました。
二人共フォールドして私がポットを獲得しました。こんな感じになります。
コンティニュエーションベットはトーナメントでも大事な戦略になり、大体5.5~7.5割くらいは打つ必要があります。打つかどうか判断する上で一番大事なのは、残っている人数とボードテクスチャー、ポジション、相手のタイプ、自分のテーブルイメージになります。ベット額はポットの5~7.5割くらいがスタンダードになります。
残っている人数
少なければ少ないほど相手がフロップでヒットした可能性が低くなりますので、コンティニュエーションベットの成功率は高くなります。相手が3人以上いてこちらにポジションが無い場合は素直にプレイする方がいいです。
ボードテクスチャー
Q♥6♣3♦のような、ハイカード1枚+コネクタでないローカードでスーツも不揃いといったボードがコンティニュエーションベットには一番適しています。
また上の例(7♦Q♦7♣)のようにボードにハイカード+ぺアができた時はヒットしている可能性が低くなりコンティニュエーションベットを打ちやすいです。この場合は相手が2~3人くらいいても有効です。
同じようでも3♦3♣8♥のようなロー固まりペアの場合は、相手にペアがあると激しく抵抗されますのでコンティニュエーションベットは止めた方が無難です。7♦Q♦7♣の場合ですと、相手にミドルペアがあってもオープンレンジの自分にQがヒットしている可能性があり、アグレッシブにベットされますと付いて行くのが躊躇われますが、3♦3♣8♥ではオープンレンジに8が含まれる組み合わせは少なくなるからです。
J♥7♣8♣のようなミドルコネクターを含むようなボードは、相手のコールのレンジに激しくヒットしている可能性がありとても危険です。
K♠Q♠J♠のようなモンスーンボードは一見危険そうですが、相手もそれは同じなため、少し大き目のポットサイズくらいのベットを打てばブラフが成功しやすいです。
同じように8♥4♥3♥のようなモノトーンボードでは、相手にA♥でも無ければ仮にフラッシュができても負ける可能性があるため、非常にブラフは成功しやすいです。
ポジション
コンティニュエーションベットにもやはりポジションは大きく、いいほうが当然いいです。悪いポジションでコンティニュエーションベットを多用すると、相手に見抜かれてフロート(何も手が入っていなくてもコールされる。)ケースが出てくるからです。ターンでハンドが良くならなければ最初にアクションをするのはこちらですから、大抵の場合は諦めるという非常に苦しい決断を迫られます。
相手のタイプ
コンティニュエーションベットは、何もヒットしなければ降りてくれる自分のハンドに正直にプレイするタイプに有効です。何でもかんでもコールでついてくるタイプ、コンティニュエーションベットの知識がある上手い相手には少し控えないといけません。
自分のテーブルイメージ
今までのプレイから自分がテーブル内でどう思われているかも重要になってきます。タイトなイメージを持たれている方が当然成功しやすいです。逆にやる頻度があまりにも高いと、相手にも見抜かれ打ち返されるケースが増えてきます。
HUDでチェックしよう
コンティニュエーションベットは5.5~7.5割くらいの頻度で打つのが大体上手いプレイヤーということになりますが、これを今までの履歴から統計してくれるツールがあります。これがHUDです。人間の感覚と実際の統計は案外ずれがあるものですから、これを使ってプレイして下さい。