いくらポットに入れようとフォールドが最善

ポーカースターズでトーナメントをやっていると、まともなハンドがこないとどうしても降りることが多く暇になります。私はその時ネットサーフィンや動画を見ているのですが、本当は相手のプレイを観察しなければいけないのです。私の見たところ、勝っている人は皆そうやっています。私も終盤はそうしますが、序盤は面白くなく苦痛でできていません。

 

ポケットK

$4.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$250/500 ポット1020(アンティ30)

プリフロップ:MID1(私) $12009 ♠K,♦K BB $6739

トーナメントの中盤ポケットKという素晴らしい手が入りました。私は2.5BBの$1250でオープンしました。始めの段階でブラインドが低い時は3BBでオープンしますが、これぐらい大きくなると2.5BBくらいに下げるようにしています。これに対してBBだけがコールしてきました。

 

フロップ:♦8,♠A,♥6 ポット3020

Aが落ちたのは少し面白くないところですが、BBのコールのレンジに占める割合に対してAを含むのはそれほど多くないため悪いフロップではないと考えています。相手はチェックしてきました。私は相手を罠にはめるためにスロープレイを選びチェックで返しました。

 

ターン:♠7 ポット3020

相手は$1500をベットしてきました。

負けているとしたら6か8のセット或いはTJのストレートだろうと考えていました。しかしブラフでポットを取りにきた感も諫めません。私はコールしました。

 

リバー:♠T ポット6020

かなり大きなポットになってしまいました。ここで相手は何と$4489をオールインしてきました。私の残りスタックは$9259です。ストレートも見えているボードで、相手はタイトなプレイヤーです。ここはフォールドが妥当だったと思いますが、負けてもまだ$4770のチップが残ると思いコールで応じてしまいました。

 

ショーダウン

相手は♠8,♦8を開きフロップでセットをヒットさせていた相手がポットを獲得しました。

これぐらいのスタックの相手にフロップで勝っていると思えばスロープレイしたくなります。ターンのコールも応じるところだと思います。しかしターンのオールインはセットやストレートと一致するアクションですので、Kのワンペアでコールはさすがに拙かったと思います。ポケットKはボードの絡み合いを無視してしまうくらい強そうに見えるハンドですので、ついオーバープレイをしがちになってしまいます。肝に銘じておかないといけませんね。

 

ポットに入れた者勝ち

$4.5K保証トーナメント 8人テーブル ブラインド$300/600 ポット1220(アンティ40)

プリフロップ:MID1(私) $17280 ♣K,♣Q HJ $49978 BTN $23497 BB $39729

♣K,♣Qを貰った私は$1500でオープンしました。これに対してHJ、BTN、BBがコールしてきました。

 

フロップ:♠8,♠7,♥3 ポット6620

BBはチェックしてきました。後に二人のアクションを控えており、このボードはコールのレンジによく絡み合っています。ここはチェックするのが妥当なのですが、こちらにはプリフロップでオープンした強みがありコンティニュエーションベットもありそうです。私は後者を試してみることにし$4000をベットしました。相手は3人ともフォールドし、私がポットを獲得しました。

 

本来このボードでコンティニュエーションベットは控えた方が良さそうなのですが、自分のスタックサイズを考えてポットがどうしても欲しい時はやってみるのも良さそうです。ポットがそこそこ大きく、相手が何もヒットしなかった場合は、大体コンティニュエーションベットは成功するからです。

 

いくらポットに入れようとフォールドが最善

$4.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$1000/2000 ポット4575(アンティ175)

プリフロップ:UTG1 $32220 SB(私) $75795 ♦Q,♦K BB $81717

またしてもK,Qスーテッドです。UTG1が$4490でオープンしました。この手はどちらかというとフロップを見てみたい手ですので私はコールしました。BBもコールしてきました。

 

フロップ:♠3,♥9,♣6 ポット15045

何とも言えないフロップです。しかしポットがそこそこ大きく、相手が何もヒットしなかった場合は、先にベットした者勝ちという上の例からここはベットしてみることにしました。

コールのレンジから9のヒットをリプレゼントし$12000をベットしました。BBがコールしUTG1はフォールドしました。

 

ターン:♠6 ポット39045

これ以上のブラフはもう無いと思いここはチェックしました。相手もチェックしてきました。

 

リバー:♣T ポット39045

ポットは欲しいくらいに大きくなっています。しかしここはもう諦めるより無かったと思います。私は$18000を神頼みでベットしましたが相手にコールされてしまいました。

 

ショーダウン

相手は♠9,♠Tを開き相手がポットを獲得しました。

フロップで$12000をコールされたのなら、スタックサイズから考えてもリバーの$18000のベットに降りるとは思えず、リバーのブラフベットは拙かったと思います。いくら途中までベットしてもフォールドするのが最善という場面もあるということです。

 

ポーカースターズ

スクイーズ

2023.7.31 記事編集

ポーカーをやった次の日は大体寝不足になります。トーナメントが大体深夜までかかるからです。そして大体予期せぬところで突然負け、一気に疲労感が出てきます。長くやるには体調管理も大切だなっと思う今日この頃です。これを毎日やったらさすがにしんどいです。面白いのですけどね。

 

トップセカンドツーペア

$4.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$15/30 ポット81(アンティ4)

プリフロップ:UTG1 $4996 UTG2(私) $4996 ♥A,♦T BB $4966

トーナメントの最初のハンドでA,Tオフスーツが配られるのは決して悪い気はしません。トーナメントの最序盤は始まったばかりで誰もとびたくないため、全体的に割とタイトにプレイしすぎるきらいがあり、そこに付け込んでいきたいといつも思っているのですが、そこそこのハンドがないとやはりためらってしまいます。A,Tオフスーツくらい強ければ何も問題はありません。

UTG1がリンプし、私のアクションの番です。決してフロップを見に行きたいという手でもないので、私は$120へレイズしました。それに対してBBとUTG1がコールしてきました。

 

フロップ:♥T,♣A,♦4 ポット411

トップツーペアでスートもバラバラです。負けてるとしたらセットですがレンジに占めるその割合は低いです。ほぼ勝ちを確信している私は如何にポットを大きくするかだけを考えています。二人はチェックしてきました。ここはベットしたいところですが、あまり大き過ぎてはいけませんのでポットのハーフサイズを打ちました。

するとBBは$570へチェックレイズし、UTG1はフォールドしました。これは少し意外でしたが望むところです。私は$1500までリレイズしました。UTG1はコールしてきました。

 

ターン:♣J ポット3411

相手はチェックしてきました。セットならフロップで更にレイズしたと思いますので、Aと強いキッカー辺りを想定しました。だとしたら降りにくいだろうと思い、私は全額ポットへ入れるよう$3376をオールインしました。相手は少し時間をおきコールで応じてきました。

 

ショーダウン

相手は予想通りA,Kを開いてきました。リバーでは♦6が落ちて私がポットを勝ち取りました。

1ハンド目でダブルアップに成功し大きなアドバンテージを得ることができました。相手のベストのプレイは、Aのトップヒットトップキッカーでは降りにくいかもしれませんが、それでもフロップでリレイズされたところでフォールドすることだったと思います。

 

ポットを小さく保つ

$4.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$25/50 ポット129(アンティ6)

プリフロップ:MID2(私) $10918 ♠J,♦A BTN $7122 SB $5309

A,Jオフスーツは必ずどのポジションからもオープンしますが、Aがヒットした時はキッカーが決して強いとは言えないため用心しなくてはいけません。私は$150でオープンしました。これに対してBTNとSBがコールしてきました。

 

フロップ:♥4,♣A,♠6 ポット554

SBがチェックしました。いよいよAがヒットし用心しなければいけなくなりました。ここでスロープレイはあり得ず、必ずベットしなければいけないところです。このまま相手にリードを与えて、それについていくのは危険だからです。

私は$400をベットしました。BTNはコールし、SBはフォールドしました。

 

ターン:♠7 ポット1354

私はこれ以上ポットを大きくするつもりはなく、安くショーダウンしたいところです。私はチェックしました。すると相手は$550をベットしてきました。この額はポットの4割程度しかなく、コールで応じざるを得ませんでした。

 

リバー:♦7 ポット2454

このカードでは状況は何も変わっていないはずです。私はチェックし、相手もチェクしました。

 

ショーダウン

相手は♠A,♦Kを開き相手がポットを獲得しました。

私はターン以降弱みを見せていますので、相手がリバーでベットすればもう少し私から巻き上げることができたと思います。

 

スクイーズとは

スクイーズとはプリフロップでレイズ、コールが入っている時、大きくリレイズしてポットを取りにいくプレイを指します。プリフロップのコールのレンジには大体強いものは入っていなく、投機的な手であることがほとんどです。中程度以下のペアでセット狙いとか、スーテッドコネクタ系でストレートやフラッシュ狙いと言った、つまり安くフロップを見にいきたいという表れです。そういうハンドは決して強いハンドとも言えず、大きくリレイズされてしまったら降りることがほとんどです。スクイーズとはそこを突くのが狙いです。

 

スクイーズを試みる状況

$4.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$25/50 ポット129(アンティ6)

プリフロップ:MID1 $9273 MID2 $8079 BTN(私) $10639 ♣A,♠Q

MID1が$400でオープン、MID2がコールしてきました。MID1はVPIPが43ととても高くオープンレンジはとても広いと言えます。私の方にはポジションがありA,Qオフスーツという強いハンドです。ここはスクイーズするタイミングだと思いませんか。私は$1600へレイズしました。これに対してMID1だけがコールしてきました。

 

フロップ:♥9,♣3,♣9 ポット4062

相手はチェックしてきました。恐らく噛み合わなかったのだろうと思い、オーバーカード2枚とバックドアの私は引き続き$2800をコンティニューエーションベットしました。

相手はフォールドし私がポットを獲得しました。スクイーズ失敗しても強気なプレイを継続すれば、相手はフロップで何もできない限りプレイをするのは難しいと思います。スクイーズはコールされた時ポットが大きくなりますので、フロップ後のポジションは特に大きいと思います。

 

スクイーズのレンジと適正ベット額

MIDのオープン、BTNのコール、こちらがBBでAJスーテッド。こんな状況もスクイーズに値します。参加したプレイヤーのVPIPが以上に高くラフに参加しているという事でもない限り、基本はスクイーズのレンジはリレイズのレンジと一緒です。ポジションが無い場合は猶更ですが、ポジションがある場合は少しレンジを広めても、フロップ後にポジションがアドバンテージとなってくれます。

 

そしてベット額ですが、ポットの2.5~3くらいが適正額となります。普通のレイズより少し額が大きいのはコールが入っているからです。スクイーズはスチールの一種で、フロップを見にいくというよりも、プリフロップでポットを取ってしまうのが狙いですので、その場の全員に諦めさせる額を突きつけます。相手は2人共フォールドしてくれました。

 

ポーカースターズ

クワッズ

ポーカートーナメントをこなしていくうちにつれて気づいたのですが、相手も私も割とターンでのミスプレイが目立ちます。ターンでのベットが大き過ぎたり、ルーズにコールしてしまったりするためチップを大きく削がれていく傾向があることに気づきました。今度からターンでのプレイは注意していきたいと思います。オンラインポーカーで稼ぐ技術(下)を読んでいるのですが、中々ファイナルテーブルには行き着かず、(上)を何度も読む方が今はいい気がしますね。

 

ポジションの無いフロート

$4.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$25/50 ポット129(アンティ6)

プリフロップ:UTG1(私) $4669 ♥K,♣A MID2 $6542

A,Kオフスーツはどこからでもオープンできるほど強いハンドです。ブラインドが低い場合は3BBでオープンすることが多く、これも$150でオープンしました。これに対してMID2は$325へレイズしてきました。スタックがお互いディ―プな時はこれ以上リレイズせずコールに留めるようにしています。私はコールしました。

 

フロップ:♦9,♦T,♠7 ポット779

絡み合いが強いボードで、相手のレンジにヒットしてる可能性は低いためここはベットも有力だと思いますが、私は安く逃げれるチェックを選びました。トーナメントの早い段階ではあまりブラフはしたくないのです。すると相手は$195をベットしてきました。これだけ小さな値を付けられてはオーバーカード2枚ありますので、さすがにコールしないわけにはいきません。ポジションはありませんがフロートすることにしました。

 

ターン:♦5 ポット1169

ターンでも外したのでまたチェックしますと、今度は相手もチェックしてきました。

 

リバー:♣7 ポット1169

♣7では状況は何も変わっていないと思いましたので、弱みを見せている相手に$750をベットし、相手はフォールドしました。

フロップのベット額が$500くらいでしたら、このポットは取れていなかったと思います。

 

ターンでの大き過ぎたレイズ

$4.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$50/100 ポット240(アンティ10)

プリフロップ:MID2 $5781 HJ $4790 BTN $4670 BB(私) $10322 ♦Q,♠A

MID2が$220でオープンしますと、HJとBTNがコールしました。悪くないオッズなのでA,Qオフスーツで私もコールしました。

 

フロップ:♣Q,♥9,♠2 ポット1020

トップヒットトプキッカーがヒットし、悪いフロップではありません。多人数参加なのでここはバリューベットを打ちたいところです。私は$750をベットしました。これに対してHJだけがついてきました。

 

ターン:♥T ポット2520

ボードのカードの結びつきを強くし、あまりいいカードではありません。私はチェックしました。すると相手は$700をベットしてきました。

ベットの金額にしては小さいです。誘っていそうにも見え、レイズされたらプレイできるほどのスタックを残したまま逃げる余地を残しているようにも見えます。私は迷いましたが$4620をレイズし、相手へオールインを突きつけました。すると相手はコールしてきました。

 

ショーダウン

相手は♠T,♥Qを開きリバーでは♥6が落ちて相手がポットを獲得しました。

これはミスプレイでした。ターンで♥Tが落ちてどちらが勝っているのか分からなくなり、最初にチェックしたのはいいのですが、以降はポットをできるだけ小さく保ち安くショーダウンする方向でプレイするところだったと思います。

 

クワッズ

$4.5K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$75/150 ポット360(アンティ15)

プリフロップ:SB(私) $3979 ♣J,♣3 BB $2190

ブラインドまでフォールドで回り、私は2.5BBの$375へレイズしました。BBはコールしてきました。

 

フロップ:♠J,♠5,♥J ポット885

Jのトリップスがヒットしました。フラシュドローは見えているもののスタックサイズから考えて、ここは全額勝負したいところです。私はスロープレイでチェックを選びました。相手もチェックしました。

 

ターン:♣4 ポット885

さすがにここでポットを大きくしないわけにはいかないので私は$550をベットしました。すると相手は$1965をレイズオールインしてきました。負けているとしたら相手が55、44くらいですが、ここはコールしないわけにはいきません。

 

ショーダウン

相手は♦8,♦4を開きリバーでは♦Jが落ちてクワッズ(フォーカード)に昇格した私がポットを勝ち取りました。

上手くいったスロープレイだったと思います。逆に考えるとフロップでチェック、ターンでポットを大きくしたがるような適正サイズのベットは要注意ということですね。

 

ポーカースターズ