ピュアブラフ

2023.7.31 記事編集

ポーカーのトーナメントで私が特に意識しているのが最終ハンドです。相手のハンドを上回るハンドでポットへ全額を投資していたのであればOKです。つまり捲られる負け方というのはしょうがないので、期待値が上回っていればいいということですね。

 

損切り

$8K保証トーナメント 2020.11.21 8人テーブル ブラインド$300/600 ポット690(アンティ30)

プリフロップ:UTG2 $16397 BB $11251(私) ♠J,♣J

UTG2が$600でオープンしてきました。ここはコールも妥当だと思いますが、ポジションが無いことやアーリーポジションからのまともなプレイヤー(VPIP17)からのオープンで、AA、KK、QQの可能性もあり、セットを引けなかった後のフロップ後のプレイが難しくなりそうなことからフォールドすることを選びました。

尚コールするならフロップでセットが引けなかった場合は、このポットを大方諦めることになります。

 

ピュアブラフとは

ピュアとは純粋なという意味ですが、その名の通りピュアブラフとは純粋なブラフを指し、ショーダウンされたらほぼ負けになるだろうハンドでブラフをすることです。負けハンドを勝ちにしてしまうのですから、ポーカーの花形的なプレイで、最も技術の必要なプレイとなります。

 

ピュアブラフが成立しそうな場面

A,KスーテッドでBTNから3BBでオープン、SBがついてきました。フロップは両者共チャックし、ターンでは相手がチェックをしてきました。相手が2回チャックしたところを見ると、それほど強いハンドではないことが伺えます。私は4.5BBをベットしポットを取りに行くと、相手は9BBにチェックレイズしてきました。こちらにはポジションがあるし、ポットがそれほど大きくないので私はコールしました。

 

リバーで相手はチェックしてきました。リバーで何らかのヒットは有ったと思うのですが、私はランナーランナーだと推測しました。それならドローは引けてないし、少なくとも相手のハンドは強いとは思えません。こういう状況こそピュアブラフを試みるチャンスです。相手がずっと弱みを見せてきて、ベットすればポットを取れそうな感じの状況です。こちらはBTNからのオープンですので、参加ハンドレンジが広く、このテクスチャーでも何がヒットしていてもおかしくないのが与えるプレッシャーとなっています。私は18BBをベットし、相手はフォールドしました。

 

ピュアブラフ

$8K保証トーナメント 2020.11.21 9人テーブル ブラインド$500/1000 ポット2400(アンティ100)

プリフロップ:MID2 $13597(私) ♣J,♣Q BB $18514

私のCSI(チップステイタスインデックス)を計算してみます。CSI=スタック÷(SB+BB+アンティ×テーブルの人数)です。13597÷(500+1000+100×9)≒5.67<7

CSIが7以下は、全てのペアとスーテッドコネクターでプリフロップオールイン、それ以外はフォールドというプレイが一般的です。しかし今回は少しひねってみました。私は$2200でオープンしました。これに対してBBがコールしました。

 

フロップ:♠2,♣4,♦A ポット5800

相手はチェックしてきました。これはこの上無い状況です。ポジションがある上に、リードのある私がAのヒットをリプレゼントできるからです。

問題は額ですが、Aがもし本当にヒットしていた時どれぐらいベットするかを考えます。相手についてきてほしいと思いますので、ポットの半分を少々下回る$2800ぐらいをベットし、手元にドル8597を残すのがバランス良さそうです。その通りにし、相手はコールしてきました。

 

ターン:♥2 ポット11400

相手はまたもやチェックしてきました。相手のレンジは恐らくA以外の何らかの上位ペアだと思われます。降ろせそうですので、ここはさらに強気でいきます。

私は$3800をベットしポットコミットを伝え、リバーでオールインする意思表示をしました。

 

相手はフォールドし私がポットを獲得しました。ピュアブラフはボードとアクションが一致している場合成功しやすいです。

 

モンスーンボード

$8K保証トーナメント 2020.11.28 9人テーブル ブラインド$200/400 ポット960(アンティ40)

プリフロップ:UTG2 $8666 CO $13596 BB $19111(私) ♣A,♦A

UTG2がリンプ、COが$1200へレイズし私にアクションが回ってきました。ここは素直にプレイし、スリーベットしたいところです。私は$3600へリレイズしました。UTG2がフォールド、COがコールしてきました。

 

フロップ:♥6,♥4,♥5 ポット8160

ポケットAなのにこれほど嫌なフロップもありません。ボードは最悪のモンスーンボードです。しかもこちらにはポジションがありません。私は考えましたが少し大き目のベットを打つことに決めました。もし相手がドローならいいオッズを与えたくないため、ここでここでプロテクトしたかったからです。ただこのプレイにはリスクもあり、相手がもし完成していれば大きな損害を被る可能性もあります。しかし最悪オールイン勝負になって負けてしまってもショートスタックは残るというわけです。

私は$7000をベットしました。すると相手はオールインしてきました。私は予定通り$2996を上乗せし、$5915を手元に残してコールしました。

 

ショーダウン

相手は♠7,♦7を開き、ボードには♦2,♥2が落ちて、私が守り切りました。

案の定相手はドロー含みでしたので、フロップの大きなベットは正しい判断だったと言えます。但し相手にがあるだけで私の負けでしたので、モンスーンボードは怖いですね。

 

ポーカースターズ

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