ワンペアで破産してはいけない
- 2014/05/20
- プレイ日記
ポーカーは非常に難しいゲームです。
中々思うように勝てません。
将棋や麻雀もそうですが、もし本当に強くなりたいなら、自分のプレイを振り返ってみるというのはとても大事なことだと思います。
また本を読んで新しい発見を得るというのも大切なことだと思います。
そして振り返ってみるのですが、実に同じ過ちを何度繰り返しているか思い知らされるのです。
ホールデムマネージャーは偉大なツールですが、自分の愚かしさにただ呆れるばかりです。
ポーカーで中々勝てない方はせめて、お金が大きく動いたハンドだけでも考察してみてはいかがでしょうか?
きっとなにかしらの発見はあるかと思います。
そしてミスプレイを減らしていくことが、そのまま上達に繋がると思います。
できればバンクロールもどんどん増えていってほしいものです。
永遠に果てしなく大きくです。
プレイ1($0.08/0.16) 三つ巴
プリフロップ $0.24
U$13.02
H(私)$16.00 6♦、6♠
C
D
S$71.14
B
Uがリンプ、私がコール、Sがコール、Bがチェック。
私は安くフロップを見にいくことができました。
ワンペアハンドはQQ以上でない限り、できるだけ安くフロップを見にいくようにしています。
フロップ$0.64 7♥、K♠、6♥
SとBがチェック、Uが$2.0をベット、セットを当てた私は$4.0へレイズしました。
様々なドローが見えていて多人数参加の時は、絶対にスロープレイはしない方がいいと思います。
Sがコール、Bがフォールド、Uがコールしました。
ターン$5♣
Sが$12.16をベットし我々二人にオールインを促しました。
Uが即座にコールしました。
二人のオーバーアクションに唖然となってしまいました。
Uは絶対にSもスロープレイをしているとは思えません。
特にSはナッツストレートになったのではないかと思いました。
ここまでのストーリーと一致します。
SはVPIPが86もあるクジラです。
あと考えられるのがこの5♣で、ツーペア或いはセットになったということです。
これだとオーバーセットの私としては歓迎です。
もし相手がストレートだったとしても私には5、6、7、Kのたくさんのアウツがあり、ポットオッズは合いそうです。
私は大分考えた末にコールしました。
ショーダウン$45.18
Sが5♦、5♥、BがK♥、7♠を開きました。
5のセット、Kと7のツーペアです。
リバーでは8♥が落ちて私が大きなポットを勝ち取りました。
相当に危ないところでしたが、何とかビッグポットを獲得しました。
ターンの段階でSのアウツが1枚(5♦)、Bのアウツが4枚(K♦、K♣、7♦、7♣)でした。
ターンのカードがそれ意外で本当に良かったです。
ここで少しインプライドオッズについて考えてみたいと思います。
フロップとターンのアクションから、Sが8、9持ちのストレート、Bが7、Kのツーペアだったとします。
そうすると私のアウツは5が3枚、6が1枚しかないのです。
7とKでは上位のフルハウスを作られてしまいます。
こう考えるとこのオールインコールは少し疑問なのです。
今回はたまたま上手くいきましたが、ドローが見えている時はフロップでオールインして、ハンドをプロテクトする方がいいのかもしれません。
プレイ2($0.08/0.16) ワンペアで破産してはいけない
プリフロップ $0.24
U
H
C
D
S$19.89
B(私)$15.84 J♦、A♦
U~Dまでフォールド、Sで$0.48へレイズ、私は$1.62へリレイズし、Sはコールしました。
フロップ$3.24 T♠、6♦、2♦
相手はチェック、私は$1.86をベット、相手はコール。
ターン$6.96 5♥
相手はチェック、私もチェック。
リバー$6.96 A♥
相手はチェック、Aをヒットさせ浮かれてしまった私は$3.25をベット。
すると相手は$16.49をオールインしてきました。
相手のプロフィールも無かった私は不用意にコールしてしまいました。
ショーダウン$32
相手はT♥、T♦を開きポットを獲得しました。
これはやってはいけないプレイでした。
リバーでは相手のカードが読めない時は、チェックで返すべきだったのです。
リバーでの典型的なミスを繰り返してしまいました。
経験的にリバーでのチェックオールインは大体本物の手のことが多いです。
そして「ワンペアで破産してはいけない。」という格言を破り、1ハンド目にして破産してしまいました。
プレイ3($0.08/0.16) 18枚のアウツ
プリフロップ$0.24
U
C
D(私)$15.92 7♥、A♦
S
B$15.84
UとCがフォールド、私はブラインドスチールを試みるつもりで$0.48をベット、Sがフォールド、Bがコールしましました。
Bは以前私にバッドビートを喰わせたことのある相手です。
フロップ$1.04 J♣、A♣、5♠
Bはチェック、私は$0.52をベットすると、Bは$1.53へチェックレイズしました。
私がコール。
ターン$4.1 Q♠
Bは$3.52をベット、私はセミブラフをやっているように見え、$7.04へレイズしました。
Bはコールしました。
リバー$18.18 Q♦
Bは$6.95をオールインしてきました。
相手は非常にアグレッシブなプレイヤーです。
Qのトリップスができたのかもしれないとは思いましたが、フラッシュドローをはずしてブラフでオールインしてきたのかもしれません。
フロップのチェックレイズがどうもひっかかるのです。
私の方もポットコミットをしており、$6.87でコールするよりありませんでした。
ショーダウン$31.92
BはT♣、Q♣を見せポットを獲得しました。
セミブラフはセミブラフでしたが、相手はフロップでロイヤルストレートフラッシュのドローを手に入れていたのです。
ターンの段階で相手のアウツは17枚(9枚のクラブ、クラブを除く3枚のK、クラブを除く3枚の9、2枚のQ)もあります。
2倍の法則によれば勝率は34%です。
するとターンのコールも十分にポットオッズが合います。
ターンでオールインしたとしても、何となくコールされた感じがします。
ブラインドスチールしようと思った段階で、私には逃れられないハンドでした。
相手のフロップのチェックレイズは巧みでした。
ポジションがない時フラッシュドローをプレイするには、このようにチェックレイズを狙った方がいいのかもしれません。
相手がフォールドしてくれればよし、コールかレイズならセミブラフをやるのです。
プレイ4($0.08/0.16) ポケットA
プリフロップ$0.24
U
H
C
D$16.00
S(私)$16.34 A♦、A♠
B
Uが$0.32でオープン、Hがフォールド、Cが$0.48へレイズ、Dがコール、私は$1.96へレイズ、Bがフォールド。
Uがフォールド、CとDがコール。
フロップ$6.36 8♣、J♠、5♣
私が$3.25へレイズ、Cがフォールド、Dが$14.04をオールイン、私がコール。
ショーダウン$34.44
相手は8♦、8♠を開きました。
ターンでT♠、リバーでT♣が落ち、フルハウスになった相手がポットを獲得しました。
やってはならないプレイでした。
プリフロップでの2回目のベットは、オールインするべきだったと思います。
コーラーのDはペアを持っている可能性がありますので、フロップでセットを作られる可能性があります。
ゆえにここではオールインしておけば、8♦、8♠ではコールしきれなかったと思います。
私の$1.96のベットに対してCもついてきてしまったため、Dにも十分なインプライドオッズが与えられ、フロップでセットを作られてしまったのです。
フロップでの相手のオールインから考えられるのはフラッシュドローかセットですが、ワンペアではフォールドする決断をしなければなりませんでした。
ポケットAというのはセットにならなければ、フロップ以降はただのワンペアです。
ワンペアでオールインコールというのは、やってはいけないプレイの一つです。
私の今までの手痛い代償から学んだことでも、ワンペアでオールインコールをして、いい結果が得られた試しは少ないです。
プレイ3もその例の一つです。
「ポケットAは小さく勝つか大きく負けるかどちらかである。」と言われますが、これは本当にそのいい例だと思いました。
プリフロップの2回目のベットでオールインすれば小さく勝てていたのを、半端にベットしたため大きく負けてしまったのです。