ホールデムマネージャー2
- 2019/01/22
- オンラインポーカーツール
ホールデムマネージャー2とは
ホールデムマネージャー2とは、プレイから相手がどんなアクションをしてきたのかをカウントしてくれ、それを数字として表示させてくれる、アメリカのシカゴのMax Value Software LLC社が提供するツールです。これらのツールを総称してヘッズアップディスプレイ(HUD)といいます。
この数字はプレイ毎に積み重ねられ、ホールデムマネージャーのサーバーにデータベースとして蓄えられていきます。数字はハンド毎に変わりリアルタイムで表示されます。
ある程度プレイが積み重ねられますと数字が収束していき、そのプレイヤーがどんなスタイルでプレイしてきたのか傾向を掴むことができ、こちらのアクションの判断に役に立つというわけです。
各プレイヤーのデータはホールデムマネージャー2によるものです。青い数字はそれまでのハンド総数で、上のプレイヤーだけ113と高いのは以前にも当たったことがあるからです。
相手のプレイ傾向という大切な情報を与えてくれますので、これを使っているプレイヤーは使っていないプレイヤーに比べてはるかに有利な立場でプレイできます。勿論ポーカースターズを含むほとんどのサイトで使用が認められており利用規約にも反していません。
他にもプレイの再現機能や自分のプレイ傾向も見ることができます。
ポーカーで勝っているプレイヤーや長くプレイしているプレイヤーは、ほぼみんなHUDを使っています。
ホールデムマネージャー2の仕組み
ホールデムマネージャー(HM)は独自にポーカースターズから情報を汲み取って、HMのデータベースサーバーへ蓄えます。その中からあなたのものだけをピックアップしてあなたのパソコンへ送信するといった形になります。
以前はポーカースターズのハンド履歴をあなたのパソコンに送信して、それを読み込んであなたのデータベースを作っていくという方法でしたが、新化したようです。
購入の仕方
ホールデムマネージャーの公式ホームページよりクレジットカードにて購入することになります。
まずは30日間の無料お試しからダウンロードして使い勝ってを見るといいと思います。機能は一緒です。
賞品は全てのステークスで使えるProバージョン、スモールステークス用のバージョン、オマハでも使えるComboバージョンがあります。私の場合はオマハはやらないのですが、やることがあるかもしれませんのでComboバージョンを購入しました。尚購入の際にはアカウントを作ることになります。
使い方と主な機能
これがソフトウェアの画面となります。一番最初はライセンスキーが必要ですが、分からなければHM2の公式ホームパージからログインしてみれば分かります。
テーブルで相手のデータを表示させる
HM2を立ち上げポーカースターズにログインしてテーブルに着きますと、最初はこんな感じです。どのタイプを表示させるか選ぶことができます。
HM2をActive Sessionにしていただき、今やっているゲームがCash(キャッシュゲーム)かTournament(トーナメント)かを選びます。するとオープンテーブルが表示されますのでTable Finderをクリックします。
Table Finderのアイコンを左クリックしたままドラッグしてテーブルで離して下さい。
このように表示されます。被っていて見づらければ右クリックで好きな所へ移動させることができます。
移動させている時はこのように暗くなります。こんな感じでしょうか。
後は1ハンド進む毎に数字が更新されていきます。
HM2で取り扱える統計
HM2のHUD Settingsにて表示させる統計をアレンジしたり新しく作ったりすることができます。主に使うものを以下に説明します。
VPIP:VPIPとはMoney voluntary put in potの略で、プリフロップで自主的にポットに入れてくる割合のことです。要は参加率のことで、リンプにしろコールにしろレイズにしろブラインドポット以外は全てが計算の対象になります。
0~15:非常にタイトで参加してくる時は大体いいハンド
15~20:タイトで堅実なプレイヤー
20~27:堅実なプレイヤーでいろいろなハンドお織り交ぜてくる
27~35:大目に参加しているややルーズなプレイヤー
35~:非常にルーズなプレイヤーでフィッシュの可能性が高い
PFR:プリフロップレイズ率で、どれくらいレイズで参加しているかを表します。例えばVPIPが22でPFRが18だとすると、ハンドの22%を参加していてそのうち18%はレイズで参加しているという意味になります。残りの4%はリンプやコールで参加しているということになります。大体ほとんどのプレイヤーでVPIPとPFRのギャップは5%ぐらいになります。
0~18:リンプを多様しすぎている
18~25:堅実なプレイヤー
25~30:アグレッシブでスリーベットやスティールを試みてプレッシャーをかけてくるプレイヤー
30~:ルーズすぎなプレイヤー
AF:アグレッシブ係数のことでHM2ではPostflop Aggression Factorとなっています。フロップ後の(ベット総数+レイズ総数)/コール総数を現し、高くなればなるほどフロップ以後アグレッシブにプレイしていることになります。上手いプレイヤーは大体2~2.5の間に収まり、それはつまりコールの2倍くらいの割合でベットやレイズを仕掛けていることになります。
3Bet:スリーベット率で、プリフロップでスリーベットする機会が訪れた時にスリーベットする割合のことです。HM2ではTOT 3Betとなっています。上手いプレイヤーは大体5~9%に収まります。それ以上であればし過ぎているし、それ以下であればしな過ぎと考えて下さい。
Fold to 3Bet:プリフロプでレイズして、スリーベットを返せれた時のフォールドする割合です。HM2ではTOT Fold to 3Betとなっています。
0~60:スリーベットにフォールドしなさすぎている
60~70:標準的な上手いプレイヤー
70~:フォールドしすぎているのでこういう相手には3Betが有力
Flop CBet:プリフロップでベットのリードを持っているプレイヤーが、フロップでコンティニュエーションベット(コールも含む)を打ってくる割合です。
0~55:アグレッシブに攻めきれておらず、フロップでヒットしなかったら消極的になるか、或いはスロープレイをしすぎているかのどちら
55~75:標準的な上手いプレイヤー
75~:コンティニュエーションベットをしすぎなのでチェックレイズか、ポジションがある時はフロートが有力
Flop Check Raise:フロップでチェックレイズ(相手が最初にチェックし、こちらがベットしたらレイズ)する割合です。HM2ではFlop Check-Raise OOPとあります。OOPとはOut of Positionの略で先にあるプレイヤーに対して先にアクションするポジションのことです。
~5:チェックレイズをほとんどしないプレイヤーですのでコンティニュエーションベットが有力
5~15:標準的な上手いプレイヤー
15~:ブラフでチェックレイズをしすぎているのでバリューベットが有力
Flpo Fold to CBet:コンティニュエーションベットを喰らった時フォールドする割合のことです。HM2ではFlpo Fold to CBとあります。
0~50:ルースすぎるのでバリューベットが有力でセカンド、サードヒットくらいでもベットが有力
50~65:標準的な上手いプレイヤー
65~タイトすぎるのでブラフの頻度を増やすのが有力
Steal:カットオフ、ボタン、スモールブラインドのポジションで、スチールする(最初にアクションを起こせる)機会があって、どれくらいの割合でスチールしているかです。トータルで見ることもポジション毎に見ることもできます。
表示データのパターンは最初からいくつかありますが、pre-configured HUDsよりダウンロードすることもできます。
ハンドを再生させる
Active Sessionより過去のハンドを振り返ることができます。日付けと時間よりハンドを選びます。
こんな感じでリプレイできます。
キューブのようなアイコンをクリックすれば、どんなハンドで勝って、どんなハンドで負けたのかを色分けされて見ることができます。
感想
非常に使い勝手のいいツールで、統計表示もハンド再生も重宝しています。数字は嘘をつかないため自分で思っている相手のイメージを正しいものへ修正或いは確かなものしてくれますし、反省する時はリプレイして振り返っています。オンラインポーカーをやるのにこれほど便利なツールはなく、上達には必須のアイテムだと思っています。