ドミネイトは最弱ハンドに劣る
オンラインポーカーを覚えて2年が経ちます。
ポーカーは面白いゲームなのですが、ポーカースターズって逆転がやたらと多くないですか?
最近「ポーカースターズは逆転が多い。」というメールをいただきましたが、これは私も前から薄々とそう感じていました。
自分の負けを運のせいにするのは嫌なのですが、それでもやはり多いなという感じがします。
ポーカーは確率のゲームでその確率に基づいてプレイしていると、長期的に見てその確率に収束するはずなのですが、どうも分散の方が上回っており、しかも自分にとって不都合な方向に振れてしまっている感じです。
「ソフトウェアがそういう逆転を起こさせやすい仕様になっているのではないか?」と個人的には考えております。
しかし確率に収束するくらいのハンドをプレイしたわけではなく、断定はできません。
これを踏まえた上で、ポーカースターズで勝ち組になるにはもっとアグレッシブにプレイして相手にフォールドを促すくらいにならないと利益が出ないのではないかと考えるようになりました。
相手にフォールドを促せば、捲くり目はもう関係ないですからね。
しかし相手が本物のカードということもありますので、あまりアグレッシブ過ぎても大損します。
程よい利益の出るアグレッシブさというのは難しいものですね。
プレイ1($0.08/0.16) フラシュドローとレース
プリフロップ $0.24
H (私) $14.56 Q♥、Q♠
C
D $16.84
S
B
ハイジャックの私はQ♥、Q♠で$0.48でオープンしました。
すると驚いたことに全員がコールしてきました。
フロップ $2.4 5♦、T♠、6♠
Sはチェック、Bは$1.6をベットしてアクションは私に回ってきました。
現状では勝っていそうな感じもしますが、これだけ多人数参加だと、誰かがセットになった可能性も普段よりは高いです。
そしてフラッシュドローも見えています。
私は自分の立ち位置をハッキリさせたいため、$3.2へレイズしました。
Cはフォールドしました。
Dは$16.36をオールインしてきました。
SとBはフォールドしてアクションは再び私に回ってきました。
Dはまだサンプル数が26ハンドしかありませんが、極めて標準的な値です。
つまりまともなタイトプレイヤーということで、決断をより難しいものにしています。
私に勝っているカードはオーバーペア、セット、ツーペアですが、プリフロップでコールで参加してきているところから考えるとオーバーペアは否定できそうです。
またフラッシュドロー或いはストレートドローで、セミブラフしてきていることも十分に考えられます。
もし相手がセットかツーペアだったとしてこのようにプレイするかですが、ボードにドローが見えていて多人数参加という条件ならプロテクトしても全然不思議ではありません。
いや不思議どころか私ならやはりこのようにプレイすると思います。
結局ロスタイムの30秒も無くなりかけたところで、思い切ってコールしました。
ショーダウン $33.12
相手は3♠、A♠を開きました。
フラッシュドローでした。
ターンで4♠、リバーで4♣が落ちフラッシュを完成させた相手がポットを取りました。
見事に捲くられました。
フロップの時点での勝率は若干私の方が高いですが、フォールドエクイティを考慮するとこのプレイは巧みでした。
プレイ2($0.08/0.16) 四枚のJ
プリフロップ $0.24
H $16
C $14.72
D $16.43(私) 7♣、7♥
S $15.76
B $31.84
Hが$0.48へレイズ、Cがフォールドしてアクションは私に回ってきました。
コールもレイズも両方あるところだと思いますが、私はコールを選びました。
安くセットを作るプレイで、フィル・ゴードンの好きなプレイです。
するとSが$1.28へ3ベットしてきました。
Bがフォールド、Hもフォールドしてアクションは私に回ってきました。
まだ8ハンドしかないものの、ホールデムマネージャーによると参加率43%のSです。
私はこの3ベットをスクイーズと読みました。
ポジションもあることからコールを選び、フロップを見にいきました。
フロップ($3.2)J♣、5♥、J♥
相手はポットへ$1.6を投下してきました。
どうもブラフっぽい感じがしなくもありません。
私が負けるとしたら、相手がJ持ちの場合と、5か8以上のペア持ち、フラッシュドローの完成くらいです。
私は$3.2へレイズしました。
これで何かが分かるはずです。
相手はコールしてきました。
相手がコールしてきたということは、それなりの手が入っていることになります。
フラッシュードロー、オーバーカード2枚くらいが妥当なところだと思います。
ターン($9.6)J♠
相手はチェックしてきました。
もし相手がJを持っていれば、私はドローイングデッドということになります。
ここは慎重を期すため、私もチェックしました。
リバー($9.6)J♦
何とボードにJのフォーカードができ上がってしまいました。
こうなるとキッカー勝負になります。
相手はチェックしてきました。
ターン以降の弱気なプレイから、このハンドを諦めている感じがしなくもありません。
恐らくAは持っていないのではと推測しました。
いくら何でもキッカーが7では勝てるはずがありません。
しかし私は相手が弱気を見せているので、このポットを諦めるには惜しいと思いました。
$4.5をベットしました。
あまり大きすぎるサイズでもブラフっぽいし、これくいらいが相手にコールを促しているようで丁度いいと思ったからです。
スマホでプレイしているSは数十秒考えフォールドして、私がポットを勝ち取りました。
恐らく相手がコールしてこられたら負けていたと思います。
しかし私の方がポジションが良かったため、何もヒットしなかったSはターン以降に弱気なプレイで、自分のカードがさほど強くないということを露呈せざるを得なかったのです。
そしてそれを利用してブラフで勝ったこのプレイは、上手くいったと思いました。
プレイ3($0.08/0.16) 通用しなかったセミブラフ
プリフロップ $0.24
C$27.33
D$41.86
S$15.11
B$20.37(私)A♦、9♦
Cが$0.48でオープン、Dがフォールド、Sがコールで、アクションは私に回ってきました。
4人参加でA♦、9♦はさすがにフォールドするハンドとも思えません。
問題はコールかレイズかですが、私はコールを選びました。
勿論スクイーズを狙いにいくのもあったと思います。
フロップ($1.44)8♦、A♣、6♦
これは絶好のボードです。
トップペアとフラッシュドローです。
Sはチェック、私は$0.86をベットしました。
Cがコールしました。
ターン($3.16)7♥
これでストレートドローにもなりました。
私は$1.6をベットしました。
すると相手は$4へレイズしてきました。
この手はブラフとは思えません。
となるとセットかストレートを完成させたのかとも思えました。
仮に6か8のセットと見積もると、私のアウツはAが2枚、5が4枚、Tが4枚、5とTを除いた♦が7枚と計17枚あります。
2倍の法則から勝率は約34%です。
これにフォールドエクイティを加えると勝率50%以上はあると思い、思い切ってオールインしてしまいました。
相手は少考して、コールしてきました。
ショーダウン($41.54)
相手は8♠、8♣を開きました。
リバーにはQ♥が落ちて、相手がポットを獲得しました。
これは痛かったです。
ストレートが見えているこのボードで、セットでオールインというのは相手もやりにくかったと思いますが、さすがにセットでこのステークスではフォールドしきれなかったのですね。
ハイステークスなら通用したのかもしれませんが、マイクロステークスでは通用しませんでした。
マイクロステークスでは相手がセット以上なら、もうフォールドしないと考えた方が良さそうですね。
ちなみにこれが勝率ですが、確かに2倍の法則に近いですね。
プレイ4($0.08/0.16) 大きなポット
プリフロップ
U$16.00
H$48.91
D$33.25(私)A♠、K♦
S$5.04
B$15.84
Uはフォールド、Hは$0.64でオープンしてきました。
私は$1.84へ3ベットします。
SとBはフォールド、Hは$6.4へリレイズしてきました。
いくらA♠、K♦といえどペアには若干勝率は悪いので、ここで$33.25へオールインしました。
相手へのフォールドを促すためだったのですが、期待は裏切られ相手にコールされました。
ショーダウン($66.74)
スタックが深かったのでポットが$66.74になってしまいました。
大勝負です。
相手はQ♠、Q♣を開きました。
フロップでK♥、2♦、8♣、ターンで4♣、リバーで7♣が落ち、私がポットを獲得しました。
これがQ♠、Q♣とA♠、K♦のプリフロップの勝率です。
前者の方が少し勝率はいいものの、ほとんどコインフリップに近いですね。
プレイ5($0.08/0.16) とんでもないFish
プリフロップ $0.24
U$58.59
H$22.65
C$22.60
D$30.25
S$15.92
B$15.6(私)K♠、A♦
Uが$0.48でオープン、Hが$1.68へレイズ、Cがコール、DとSがフォールドしてアクションは私に回ってきました。
少し嫌な予感はしましたが私はキャッシュゲームの鉄則通り、$15.6をオールインしました。
Uはフォールド、H$22.65でオールインコール、Cもそれに応じて$22.6でオールインコールに応じていました。
ショーダウ $61.52
HはA♣、K♣をCは2♣、7♥を開きました。
Cは私のホールデムマネージャーによると、Fishを通り越してクジラです。
2、7オフスーツというのは最弱ハンドです。
しかしこの場合は意外に私とHが、AとKをドミネイトし合っているため、最弱ハンドのCが最も勝率が高いようです。
個人の勝率で見たら2、7オフスーツが、勝率1/3を上回って一番高いことが分かります。
これは驚きの事実でした。
新発見でした。
そして結果も確率通りになってしまいます。
フロップで3♦、9♥、7♣、ターンでT♣、リバーで8♥が落ちて、7のワンペアを作ったCが最弱ハンドで大きなポットを獲得しました。
強い人ほど、ドミネイトされていそうなハンドでプレイするのを嫌います。
この意味がよく分かりました。
安くない授業料でしたが・・・・
しかし2、7オフスーツで、$22.6のプリフロップオールインコールはちょっと真似できませんね。
このプレイヤーのユーザー寿命は、多分短いと思います。