ヒーローフォールド

ワールドカップも終わり、久しぶりのブログ更新となります。

しかしポーカースターズは時間を見つけてはプレイし続けていました。

最近はもっぱらヘッズアップに興味を持ち始め、$3.5バイインのシットアンドゴーをやっています。

ヘッズアップは一対一の勝負ゆえ、複数参加のトーナメントよりも少ないハンドでスキルの差がでやすいと思ったからです。

またシットアンドゴーだと、待ち時間が無くてすぐにできるのもいいところです。

少ないFishを探して時間を掛けて待つよりも、自分のポーカースキルを上げた方がカモれる相手が増えて効率がいいと思ったからです。

 

予想通りヘッズアップは楽しいです。

そして何よりもヘッズアップディスプレイは役に立ちます。

まだ一ヶ月くらいの経験ですが、ヘッズアップはお互いに何も揃わないということも頻繁に起こり、よりアグレッシブにプレイする方が勝ちやすいということも分かりました。

 

2014.7.25p1

勝ったゲームを分析してみますと、圧倒的にNon Showdownで勝っている比率が大きいのです。

Showdownではほとんどタイです。

これを見てヘッズアップはいかにストリーを作ってプレイしたり、ブラフを巧みに使ったりするのが重要かが分かります。

それでは重要だと思ったハンドを見ていきます。

 

 

プレイ1 ($3.5バイイン、レベル20/10) トリプルバレル

プリフロップ 30

B(私) 1520 20 6♣、K♦

S  1450 10

開始から2ハンド目で、相手は60へレイズしてきました。

ポジションは悪いですが、フォールドするには惜しいハンドなのでコールしました。

 

フロップ 120 4♦T♦、J♠

フロップは完全に外してしまいましたが、このボードでは相手から見ると、コールの私のレンジの方がヒットしている感じです。

私は80をベットしました。

相手はコールしてきました。

 

ターン 280 8♥

これもまたラグです。

相手のアクションのプリフロップでレイズ、フロップのこのボードでコールということは、何らかのドローを引いた可能性が高いと推測しました。

私は180をベットしました。

相手はまたもコールしました。

 

リバー 640 Q♣

このカードは怖いカードです。

しかし私にショーダウンバリューはないし、今までの経験からここはベットする方が上手く感じがします。

リードがあってポジションが悪い時は、ヘッズアップではそのままバレルを打ち続ける方がいい結果が出ることが多いです。

私はポットコミットしない820を残し400をベットしました。

相手はすぐさまフォールドし、私がポットを勝ち取りました。

 

2014.7.25p2

トリプルバレルの成功です。

トリプルバレルはヘッズアップでは成功しやすいです。

しかしポットコミットしないくらいのベット額で、逃げれる余地はないと苦しいと思います。

ここでレイズが入ったら当然フォールドしますが、820も残ればまだ挽回は可能ですからね。

 

 

プレイ2 ($3.5バイイン、レベル30/15) 巧妙なプレイ

プリフロップ 45

B(私) 1680 30 8♣、K♣

S  1275 15

VPIP100という超アグレッシブなプレイヤーと対峙しています。

20ハンド目となったこのハンドで相手は30へ引き上げリンプしてきました。

私はそのままチェックしました。

リンプされた時そのままチェクするメリットは、自分のカードの強さを隠せることです。

 

フロップ 60 K♠、6♦、6♣

Kがヒットして嬉しいのですが、ここは慎重に30をベットしました。

すると相手は60へレイズしてきました。

額が少ないのでブラフの可能性もあり、90へ引き上げてみました。

すると相手は120へレイズしてきました。

私はコールしました。

 

ターン 300 2♦

私は相手が6を持っているのを警戒してチェックしました。

すると相手はオールインしてきました。

相手はどんなカードでオールインしてきているのだろうと思いました。

勿論6は警戒しましたが、もし6を持っていたら少しずつ引き上げようとしそうなものです。

このオールインは弱気の現れと取りました。

私はコールで応じました。

 

ショーダウン 2580

相手は5♣、6♥を開きました。

リバーでは7♥が落ち、相手がポットを獲得しました。

 

2014.7.25p3

やってはいけないプレイでした。

恐らく相手はフロップでこちらがKをヒットさせてると確信したと思います。

このままゆっくり吊り上げていけばトリップスもばれやすいので、ターンで思い切ってオールインしたというのは巧妙だったと思います。

そして私はこのオーバーアクションに疑問を抱いて、破滅してしまったというわけです。

フロップでX、Y、Yと落ちてXの方をヒットさせた時、相手のアクションによってはフォールドも考えなければなりません。

 

 

プレイ3 ($3.5バイイン、レベル10/20) フォーベット

プリフロップ 30

B 1920 20 3♥、2♠

S(私) 1050 10

開始から13ハンド目にクズ手がきました。

3、2オフスーツというのは100%のレンジで通常ならフォールドしてもいいハンドです。

しかし私はヘッズアップの場合は、下位のハンドというのは上位のハンドと同じようにプレイすることにしています。

理由は毎回強いハンドで強いアクションばかりしていれば、相手に手の内が分かってしまうからです。

このようにクズ手をいくらか含めていれば相手も相当読みにくくなると思うし、思いもよらぬペイオフがあったりするからです。

この場合、私にはポジションがあるのも強みです。

そういうわけでこのハンドをプレイしてみる気になりました。

40へレイズしました。

すると相手は120へスリーベットをしてきました。

ここは普通ならフォールドするところですが、私は思い切って360へフォーベットしました。

相手はコールしてきました。

 

フロップ 720 A♣、2♣、2♥

ビンゴです。

すると相手はここで1580をオールインしてきました。

私は喜んで即コールしました。

 

ショーダウン 2120

相手はQ♥7♥を開きました。

バックドアフラッシュドローですが、ターンでT♣、リバーで9♦とブリックしか落ちずに私が大きなポットを勝ち取り形勢を逆転させました。

 

2014.7.25p4

相手にしてみればなぜ2を持っているのといいたいところだと思いますが、レンジを対称化させて両極化すればたまにこういう美味しい思いもできますし、長期的に見るとやはり有効な作戦だと思います。

 

 

プレイ4 ($3.5バイイン、レベル15/30) ヒーローフォールド

プリフロップ 45

B(私) 1440 30 6♦A♦

S 1515 15

プレイ3の相手ですが、数ハンド後のプレイです。

相手は90へレイズしました。

私はコールしました。

 

フロップ 180 5♥、5♣、A♥

Aをヒットさせた私は120をベットしました。

すると相手は360へレイズしてきました。

プリフロップとフロップのアクションからして、相手もA持ちの可能性が高いと思いました。

もし相手がA持ちの場合、キッカー勝負になったら自信がありません。

また相手が5を持っていないとも限りません。

プレイ2を思い出し、惜しいながら私はフォールドしました。

 

2014.7.25p5

自分のカードが良くても負けそうだと感じたら、早めに損切りするのが良さそうです。

ここら辺はFXの感覚に似ていると思います。

それにしてもX、Y、Yのフロップは厄介なものですね。

ワンペアで破産してはいけない

ポーカーは非常に難しいゲームです。

中々思うように勝てません。

 

将棋や麻雀もそうですが、もし本当に強くなりたいなら、自分のプレイを振り返ってみるというのはとても大事なことだと思います。

また本を読んで新しい発見を得るというのも大切なことだと思います。

 

そして振り返ってみるのですが、実に同じ過ちを何度繰り返しているか思い知らされるのです。

ホールデムマネージャーは偉大なツールですが、自分の愚かしさにただ呆れるばかりです。

 

ポーカーで中々勝てない方はせめて、お金が大きく動いたハンドだけでも考察してみてはいかがでしょうか?

きっとなにかしらの発見はあるかと思います。

 

そしてミスプレイを減らしていくことが、そのまま上達に繋がると思います。

できればバンクロールもどんどん増えていってほしいものです。

永遠に果てしなく大きくです。

 

 

プレイ1($0.08/0.16) 三つ巴

プリフロップ $0.24

U$13.02

H(私)$16.00 6♦、6♠

C

D

S$71.14

B

Uがリンプ、私がコール、Sがコール、Bがチェック。

私は安くフロップを見にいくことができました。

ワンペアハンドはQQ以上でない限り、できるだけ安くフロップを見にいくようにしています。

 

フロップ$0.64 7♥、K♠、6♥

SとBがチェック、Uが$2.0をベット、セットを当てた私は$4.0へレイズしました。

様々なドローが見えていて多人数参加の時は、絶対にスロープレイはしない方がいいと思います。

Sがコール、Bがフォールド、Uがコールしました。

 

ターン$5♣

Sが$12.16をベットし我々二人にオールインを促しました。

Uが即座にコールしました。

二人のオーバーアクションに唖然となってしまいました。

Uは絶対にSもスロープレイをしているとは思えません。

特にSはナッツストレートになったのではないかと思いました。

ここまでのストーリーと一致します。

SはVPIPが86もあるクジラです。

2014.5.14p1

あと考えられるのがこの5♣で、ツーペア或いはセットになったということです。

これだとオーバーセットの私としては歓迎です。

もし相手がストレートだったとしても私には5、6、7、Kのたくさんのアウツがあり、ポットオッズは合いそうです。

私は大分考えた末にコールしました。

 

ショーダウン$45.18

Sが5♦5♥、BがK♥、7♠を開きました。

5のセット、Kと7のツーペアです。

リバーでは8♥が落ちて私が大きなポットを勝ち取りました。

2014.5.14p2

相当に危ないところでしたが、何とかビッグポットを獲得しました。

ターンの段階でSのアウツが1枚(5♦)、Bのアウツが4枚(K♦、K♣、7♦、7♣)でした。

ターンのカードがそれ意外で本当に良かったです。

 

ここで少しインプライドオッズについて考えてみたいと思います。

フロップとターンのアクションから、Sが8、9持ちのストレート、Bが7、Kのツーペアだったとします。

そうすると私のアウツは5が3枚、6が1枚しかないのです。

7とKでは上位のフルハウスを作られてしまいます。

こう考えるとこのオールインコールは少し疑問なのです。

今回はたまたま上手くいきましたが、ドローが見えている時はフロップでオールインして、ハンドをプロテクトする方がいいのかもしれません。

 

 

プレイ2($0.08/0.16) ワンペアで破産してはいけない

プリフロップ $0.24

U

H

C

D

S$19.89

B(私)$15.84 J♦A♦

U~Dまでフォールド、Sで$0.48へレイズ、私は$1.62へリレイズし、Sはコールしました。

 

フロップ$3.24 T♠、6♦2♦

相手はチェック、私は$1.86をベット、相手はコール。

 

ターン$6.96 5♥

相手はチェック、私もチェック。

 

リバー$6.96 A♥

相手はチェック、Aをヒットさせ浮かれてしまった私は$3.25をベット。

すると相手は$16.49をオールインしてきました。

相手のプロフィールも無かった私は不用意にコールしてしまいました。

 

ショーダウン$32

相手はT♥T♦を開きポットを獲得しました。

2014.5.15p1

これはやってはいけないプレイでした。

リバーでは相手のカードが読めない時は、チェックで返すべきだったのです。

リバーでの典型的なミスを繰り返してしまいました。

経験的にリバーでのチェックオールインは大体本物の手のことが多いです。

そして「ワンペアで破産してはいけない。」という格言を破り、1ハンド目にして破産してしまいました。

 

 

プレイ3($0.08/0.16) 18枚のアウツ

プリフロップ$0.24

U

C

D(私)$15.92 7♥A♦

S

B$15.84

UとCがフォールド、私はブラインドスチールを試みるつもりで$0.48をベット、Sがフォールド、Bがコールしましました。

Bは以前私にバッドビートを喰わせたことのある相手です。

 

フロップ$1.04 J♣、A♣、5♠

Bはチェック、私は$0.52をベットすると、Bは$1.53へチェックレイズしました。

私がコール。

 

ターン$4.1 Q♠

Bは$3.52をベット、私はセミブラフをやっているように見え、$7.04へレイズしました。

Bはコールしました。

 

リバー$18.18 Q♦

Bは$6.95をオールインしてきました。

2014.5.18p1

相手は非常にアグレッシブなプレイヤーです。

Qのトリップスができたのかもしれないとは思いましたが、フラッシュドローをはずしてブラフでオールインしてきたのかもしれません。

フロップのチェックレイズがどうもひっかかるのです。

私の方もポットコミットをしており、$6.87でコールするよりありませんでした。

 

ショーダウン$31.92

BはT♣、Q♣を見せポットを獲得しました。

2014.5.18p2

セミブラフはセミブラフでしたが、相手はフロップでロイヤルストレートフラッシュのドローを手に入れていたのです。

ターンの段階で相手のアウツは17枚(9枚のクラブ、クラブを除く3枚のK、クラブを除く3枚の9、2枚のQ)もあります。

2倍の法則によれば勝率は34%です。

するとターンのコールも十分にポットオッズが合います。

ターンでオールインしたとしても、何となくコールされた感じがします。

ブラインドスチールしようと思った段階で、私には逃れられないハンドでした。

相手のフロップのチェックレイズは巧みでした。

ポジションがない時フラッシュドローをプレイするには、このようにチェックレイズを狙った方がいいのかもしれません。

相手がフォールドしてくれればよし、コールかレイズならセミブラフをやるのです。

 

 

プレイ4($0.08/0.16) ポケットA

プリフロップ$0.24

U

H

C

D$16.00

S(私)$16.34 A♦、A♠

B

Uが$0.32でオープン、Hがフォールド、Cが$0.48へレイズ、Dがコール、私は$1.96へレイズ、Bがフォールド。

Uがフォールド、CとDがコール。

 

フロップ$6.36 8♣、J♠、5♣

私が$3.25へレイズ、Cがフォールド、Dが$14.04をオールイン、私がコール。

 

ショーダウン$34.44

相手は8♦、8♠を開きました。

ターンでT♠、リバーでT♣が落ち、フルハウスになった相手がポットを獲得しました。

2014.5.20

やってはならないプレイでした。

プリフロップでの2回目のベットは、オールインするべきだったと思います。

コーラーのDはペアを持っている可能性がありますので、フロップでセットを作られる可能性があります。

ゆえにここではオールインしておけば、8♦、8♠ではコールしきれなかったと思います。

私の$1.96のベットに対してCもついてきてしまったため、Dにも十分なインプライドオッズが与えられ、フロップでセットを作られてしまったのです。

フロップでの相手のオールインから考えられるのはフラッシュドローかセットですが、ワンペアではフォールドする決断をしなければなりませんでした。

ポケットAというのはセットにならなければ、フロップ以降はただのワンペアです。

ワンペアでオールインコールというのは、やってはいけないプレイの一つです。

私の今までの手痛い代償から学んだことでも、ワンペアでオールインコールをして、いい結果が得られた試しは少ないです。

プレイ3もその例の一つです。

「ポケットAは小さく勝つか大きく負けるかどちらかである。」と言われますが、これは本当にそのいい例だと思いました。

プリフロップの2回目のベットでオールインすれば小さく勝てていたのを、半端にベットしたため大きく負けてしまったのです。

 

世界最大のポーカールーム

ドミネイトは最弱ハンドに劣る

オンラインポーカーを覚えて2年が経ちます。

ポーカーは面白いゲームなのですが、ポーカースターズって逆転がやたらと多くないですか?

最近「ポーカースターズは逆転が多い。」というメールをいただきましたが、これは私も前から薄々とそう感じていました。

自分の負けを運のせいにするのは嫌なのですが、それでもやはり多いなという感じがします。

 

ポーカーは確率のゲームでその確率に基づいてプレイしていると、長期的に見てその確率に収束するはずなのですが、どうも分散の方が上回っており、しかも自分にとって不都合な方向に振れてしまっている感じです。

「ソフトウェアがそういう逆転を起こさせやすい仕様になっているのではないか?」と個人的には考えております。

しかし確率に収束するくらいのハンドをプレイしたわけではなく、断定はできません。

 

これを踏まえた上で、ポーカースターズで勝ち組になるにはもっとアグレッシブにプレイして相手にフォールドを促すくらいにならないと利益が出ないのではないかと考えるようになりました。

相手にフォールドを促せば、捲くり目はもう関係ないですからね。

しかし相手が本物のカードということもありますので、あまりアグレッシブ過ぎても大損します。

程よい利益の出るアグレッシブさというのは難しいものですね。

 

 

 

プレイ1($0.08/0.16) フラシュドローとレース

プリフロップ $0.24

H (私) $14.56 Q♥、Q♠

C

D $16.84

S

B

ハイジャックの私はQ♥、Q♠で$0.48でオープンしました。

すると驚いたことに全員がコールしてきました。

 

フロップ $2.4 5♦、T♠、6♠

Sはチェック、Bは$1.6をベットしてアクションは私に回ってきました。

現状では勝っていそうな感じもしますが、これだけ多人数参加だと、誰かがセットになった可能性も普段よりは高いです。

そしてフラッシュドローも見えています。

私は自分の立ち位置をハッキリさせたいため、$3.2へレイズしました。

Cはフォールドしました。

Dは$16.36をオールインしてきました。

SとBはフォールドしてアクションは再び私に回ってきました。

Dはまだサンプル数が26ハンドしかありませんが、極めて標準的な値です。

つまりまともなタイトプレイヤーということで、決断をより難しいものにしています。

私に勝っているカードはオーバーペア、セット、ツーペアですが、プリフロップでコールで参加してきているところから考えるとオーバーペアは否定できそうです。

またフラッシュドロー或いはストレートドローで、セミブラフしてきていることも十分に考えられます。

もし相手がセットかツーペアだったとしてこのようにプレイするかですが、ボードにドローが見えていて多人数参加という条件ならプロテクトしても全然不思議ではありません。

いや不思議どころか私ならやはりこのようにプレイすると思います。

結局ロスタイムの30秒も無くなりかけたところで、思い切ってコールしました。

 

ショーダウン $33.12

相手は3♠、A♠を開きました。

フラッシュドローでした。

ターンで4♠、リバーで4♣が落ちフラッシュを完成させた相手がポットを取りました。

2014.4.8p1

見事に捲くられました。

 

2014.4.8p12

フロップの時点での勝率は若干私の方が高いですが、フォールドエクイティを考慮するとこのプレイは巧みでした。

 

 

プレイ2($0.08/0.16) 四枚のJ

プリフロップ $0.24

H $16

C $14.72

D $16.43(私) 7♣、7♥

S $15.76

B $31.84

Hが$0.48へレイズ、Cがフォールドしてアクションは私に回ってきました。

コールもレイズも両方あるところだと思いますが、私はコールを選びました。

安くセットを作るプレイで、フィル・ゴードンの好きなプレイです。

するとSが$1.28へ3ベットしてきました。

Bがフォールド、Hもフォールドしてアクションは私に回ってきました。

まだ8ハンドしかないものの、ホールデムマネージャーによると参加率43%のSです。

私はこの3ベットをスクイーズと読みました。

ポジションもあることからコールを選び、フロップを見にいきました。

 

フロップ($3.2)J♣、5♥J♥

相手はポットへ$1.6を投下してきました。

どうもブラフっぽい感じがしなくもありません。

私が負けるとしたら、相手がJ持ちの場合と、5か8以上のペア持ち、フラッシュドローの完成くらいです。

私は$3.2へレイズしました。

これで何かが分かるはずです。

相手はコールしてきました。

相手がコールしてきたということは、それなりの手が入っていることになります。

フラッシュードロー、オーバーカード2枚くらいが妥当なところだと思います。

 

ターン($9.6)J♠

相手はチェックしてきました。

もし相手がJを持っていれば、私はドローイングデッドということになります。

ここは慎重を期すため、私もチェックしました。

 

リバー($9.6)J♦

何とボードにJのフォーカードができ上がってしまいました。

こうなるとキッカー勝負になります。

相手はチェックしてきました。

ターン以降の弱気なプレイから、このハンドを諦めている感じがしなくもありません。

恐らくAは持っていないのではと推測しました。

いくら何でもキッカーが7では勝てるはずがありません。

しかし私は相手が弱気を見せているので、このポットを諦めるには惜しいと思いました。

$4.5をベットしました。

あまり大きすぎるサイズでもブラフっぽいし、これくいらいが相手にコールを促しているようで丁度いいと思ったからです。

2014.4.29p1

スマホでプレイしているSは数十秒考えフォールドして、私がポットを勝ち取りました。

恐らく相手がコールしてこられたら負けていたと思います。

しかし私の方がポジションが良かったため、何もヒットしなかったSはターン以降に弱気なプレイで、自分のカードがさほど強くないということを露呈せざるを得なかったのです。

そしてそれを利用してブラフで勝ったこのプレイは、上手くいったと思いました。

 

 

プレイ3($0.08/0.16) 通用しなかったセミブラフ

プリフロップ $0.24

C$27.33

D$41.86

S$15.11

B$20.37(私)A♦9♦

Cが$0.48でオープン、Dがフォールド、Sがコールで、アクションは私に回ってきました。

4人参加でA♦9♦はさすがにフォールドするハンドとも思えません。

問題はコールかレイズかですが、私はコールを選びました。

勿論スクイーズを狙いにいくのもあったと思います。

 

フロップ($1.44)8♦、A♣、6♦

これは絶好のボードです。

トップペアとフラッシュドローです。

Sはチェック、私は$0.86をベットしました。

Cがコールしました。

 

ターン($3.16)7♥

これでストレートドローにもなりました。

私は$1.6をベットしました。

すると相手は$4へレイズしてきました。

この手はブラフとは思えません。

となるとセットかストレートを完成させたのかとも思えました。

仮に6か8のセットと見積もると、私のアウツはAが2枚、5が4枚、Tが4枚、5とTを除いた♦が7枚と計17枚あります。

2倍の法則から勝率は約34%です。

これにフォールドエクイティを加えると勝率50%以上はあると思い、思い切ってオールインしてしまいました。

相手は少考して、コールしてきました。

 

ショーダウン($41.54)

相手は8♠、8♣を開きました。

リバーにはQ♥が落ちて、相手がポットを獲得しました。

2014.4.29p2

これは痛かったです。

ストレートが見えているこのボードで、セットでオールインというのは相手もやりにくかったと思いますが、さすがにセットでこのステークスではフォールドしきれなかったのですね。

ハイステークスなら通用したのかもしれませんが、マイクロステークスでは通用しませんでした。

マイクロステークスでは相手がセット以上なら、もうフォールドしないと考えた方が良さそうですね。

 

2014.4.29p2.3png

ちなみにこれが勝率ですが、確かに2倍の法則に近いですね。

 

 

プレイ4($0.08/0.16) 大きなポット

プリフロップ

U$16.00

H$48.91

D$33.25(私)A♠、K♦

S$5.04

B$15.84

Uはフォールド、Hは$0.64でオープンしてきました。

私は$1.84へ3ベットします。

SとBはフォールド、Hは$6.4へリレイズしてきました。

いくらA♠、K♦といえどペアには若干勝率は悪いので、ここで$33.25へオールインしました。

相手へのフォールドを促すためだったのですが、期待は裏切られ相手にコールされました。

 

ショーダウン($66.74)

スタックが深かったのでポットが$66.74になってしまいました。

大勝負です。

相手はQ♠、Q♣を開きました。

フロップでK♥2♦、8♣、ターンで4♣、リバーで7♣が落ち、私がポットを獲得しました。

2014.4.29p3

 

2014.4.30p1

これがQ♠、Q♣とA♠、K♦のプリフロップの勝率です。

前者の方が少し勝率はいいものの、ほとんどコインフリップに近いですね。

 

 

プレイ5($0.08/0.16) とんでもないFish

プリフロップ $0.24

U$58.59

H$22.65

C$22.60

D$30.25

S$15.92

B$15.6(私)K♠、A♦

Uが$0.48でオープン、Hが$1.68へレイズ、Cがコール、DとSがフォールドしてアクションは私に回ってきました。

少し嫌な予感はしましたが私はキャッシュゲームの鉄則通り、$15.6をオールインしました。

Uはフォールド、H$22.65でオールインコール、Cもそれに応じて$22.6でオールインコールに応じていました。

 

ショーダウ $61.52

HはA♣、K♣をCは2♣、7♥を開きました。

Cは私のホールデムマネージャーによると、Fishを通り越してクジラです。

2、7オフスーツというのは最弱ハンドです。

しかしこの場合は意外に私とHが、AとKをドミネイトし合っているため、最弱ハンドのCが最も勝率が高いようです。

2014.4.30p2

個人の勝率で見たら2、7オフスーツが、勝率1/3を上回って一番高いことが分かります。

これは驚きの事実でした。

新発見でした。

そして結果も確率通りになってしまいます。

フロップで3♦9♥、7♣、ターンでT♣、リバーで8♥が落ちて、7のワンペアを作ったCが最弱ハンドで大きなポットを獲得しました。

2014.4.30p3

強い人ほど、ドミネイトされていそうなハンドでプレイするのを嫌います。

この意味がよく分かりました。

安くない授業料でしたが・・・・

しかし2、7オフスーツで、$22.6のプリフロップオールインコールはちょっと真似できませんね。

このプレイヤーのユーザー寿命は、多分短いと思います。

 

世界最大のポーカールーム