完成しなかったドローの心理

日本でポーカースターズのアカウントを作れないという質問を最近いただきました。私が問い合わせてみたところ、日本人はポーカースターズの対象国で、特に禁止されてるということはありませんでした。そもそも私がやっていますからね。またポーカースターズへの質問に対して返信が無いという問い合わせもあり、それも聞いたところ、コロナの影響で返信が十分でないとも言っていました。

最近私は外出控えめで、トーナメントを研究して実戦しているのですが、中々入賞すら果たせません。

 

トップヒットトップキッカー

10K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$25/50 ポット129(アンティ6)

プリフロップ:UTG $4994 MID2(私) $5401 ♠A,♠K

AKスーテッドはかなり強いハンドなのでオープンならどのポジションからもレイズで入り、相手からのレイズに対しても大体はリレイズで返しています。UTGは$125へレイズして、私にアクションが回ってきました。私は$360へリレイズしました。これに対してUTGだけがコールしてきました。

 

フロップ:♠J,♣9,♣K ポット849

これはコールに噛み合っていそうなボードでいろいろなドローが見えていますので、トップヒットトップキッカーといっても油断はできません。相手はチェックしてきました。

ここで相手のレンジを考えてみますと、下位~中位のポケットペア、KQ~54くらいのスーテッドといったところが考えられます。

セットも含めてもし相手がこのボードにヒットしていたら、ドローが見えていますので恐らくベットしただろうと思いました。この時点で私は勝っていると思い、ドローを消すため$750をベットしました。すると相手は$1800へレイズしてきました。

このチェックレイズはどうもセミブラフっぽい印象を受けました。♣K♣Q、♣Q♣J、♣J♣T、♣T♣9、♣9♣8のようなダブルドローも考えられます。アウツはMAXで13枚くらいはありそうです。

こうなるともう1枚もカードを引かせくはありません。相手のスタックはまだフォールドする余地をぎりぎりで残していると思えます。私はオールインしました。相手は即座にコールしました。

 

ショーダウン

相手は♦J,♦Kを開き、ボードには♦7,♥5が落ちて、ツーペアの相手がポットを獲得しました。

これはやられたと思いましたが、フロップツーペアでこのボードなら普通はベットしてくるところなのです。しかしトップヒットトップキッカーは過信しやすく、ベットが返ってきたら大きく負けやすいハンドだと思いました。

 

完成しなかったドローの心理

3K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$15/30 ポット81(アンティ4)

プリフロップ:UTG2 $2996 MID1 $2996 BTN(私) $2996 ♥4,♥5 BB $2966

一番最初のハンドです。ペアやスーテッドコネクターはブラインドが低い段階ではバリューが大きくなります。UTG2が$66へオープンし、MID1がコールして私のアクションとなりました。どちらかと言うとフロップを安く見たいハンドですのでコールしました。BBが続いて4人でフロップを見に行きます。

 

フロップ:♥9,♣7,♥K ポット$315

フラッシュドローがヒットしました。UTG2は$123へレイズし、MID1がフォールドしました。私はスタックが深いのでセミブラフよりもコールを選びました。BBはフォールドしました。

 

ターン:♦3 ポット$561

相手は$449へレイズしました。これが丁度いい金額で私は困ってしまいました。ここはフォールドが妥当だと思いますが、私はコールしてしまいました。

 

リバー:♦A ポット$1459

フラッシュは完成しませんでした。相手はここでチェックしてきました。相手のレンジとしてはAK、KKぐらいで、いずれもはっきり負けています。ここは諦めるべきでしたが、私は$1000をベットしてブラフを試みてしまいました。相手はコールして♣A,♣2を開きポットを獲得しました。

読みは外れていましたが、これは私の失敗ハンドです。これを何で書き留めておくのかといいますと、ドローで失敗したものの心理として、大きくなったポットをブラフで取ってみたくなるの気を起こさせると思ったからです。

 

トップボトムツーペアとモンスーンボード

3K保証トーナメント 9人テーブル ブラインド$20/40 ポット105(アンティ5)105

プリフロップ:HJ(私) $3059 ♣T,♣A BB $4492

ATスーテッドは上位10%に入るハンドであり、どのポジションからでもオープンに足るハンドです。私の前までフォールドで回り私は$120でオープンしました。BBまでフォールドで回りそこで$320へのリレイズが入りました。ここはコールしてフロップで検討し、ポジションを生かしたいところです。私はコールしました。

 

フロップ:♦A,♦T,♦J

フロップはかなりウェットなモンスーンボードです。いろいろなドローが見えすぎておりで、下手するとロイヤルストレートフラッシュすらあります。しかしこちらはトップボトムツーペアで現状は勝っていそうな気もします。相手は$360をベットしてきました。

相手はまともなプレイヤーで、プリフロップでレイズをしてきており、レンジを考えますとJJ+、AJ+ぐらいだと考えました。しかし私はAを持っていますのでAA(1通り)、KK(6通り)、QQ(6通り)、JJ(3通り)、AK(8通り)、AQ(8通り)、AJ(6通り)となります。このうち私が負けている組み合わせはAA(1通り)、JJ(3通り)、AJ(6通り)です。逆に勝っている組み合わせはKK(6通り)、QQ(6通り)、AK(8通り)、AQ(8通り)で、明らかに負けている組み合わせより多いです。ドローを引かれる可能性も高く私はオールインしました。相手は即座にコールしました。

 

ショーダウン

相手は♣J,♥Jを開きボードには♣2,♠Jが落ちて、セットからフォーカードと更に強くなった相手がポットを獲得しました。

オールインはやり過ぎたのかもしれませんが、ボードがボードなだけにレイズ額もよく分かりませんでした。ポットサイズだったとしても、ターンで相手のベットにコールすればポットコミットしてしまい、このハンドから逃れるのは難しかったと思います。

 

ポーカースターズ

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