ホールデムマネージャー3

去年10月ごろよMax Value Softwareからホールデムマネージャーの最新バージョン、ホールデムマネージャー3が発売されました。ここではそのホールデムマネージャー3をレビューします。

 

ホールデムマネージャー3とは

ホールデムマネージャー3(HM3)とは、相手のそれまでのプレイを数字化してリアルタイムで表示してくれたり、データをレポートとして見れる、ヘッズアップディスプレイ(HUD)です。ポーカースターズ、パーティ―ポーカー、iポーカー、888ポーカー等に対応されています。

今までのホールデムマネージャー2と比べまして、日本語表示となっていたり、レポートの種類が増えていたり、相手のデータがグラフィックで見れたりと、使い勝ってが良くなっているのが特徴です。

 

ホールデムマネージャー3をダウンロード

ホールデムマネージャー3の購入価格は、ホールデムのスモールステークスが$60、ホールデムとオマハのスモールステークスが$100、ホールデムのオールステークスが$100、ホールデムとオマハのオールステークスが$160となっています。以前にホールデムマネージャー2を購入した方は期間限定のディスカウントもあります。2週間のフリートライアルもありますのでまずはそちらから試すのもいいと思います。まずはHM3の公式ホームページへ行きます。

 

ホールデムマネージャー2等を購入したことが無く初めての方は、まずResisterよりアカウントを登録して下さい。(メールとパスワードはログインの際に必要です。)

直接買う方はBuy Nowより購入画面へ行って購入して下さい。後はフリートライアルと同じ手順です。私はホールデムのオールステークス$100を購入しました。

フリートライアルの方は、Downloadよりソフトウェアをダウンロードして下さい。

 

ダウンロードが終了しますと2つのアイコンが現れます。まずはHoldem Manager 3を立ち上げ、メールとパスワードを入力してログインして下さい。購入している方はライセンス認証が済むと思います。購入していない方は2週間のフリートライアルから試してください。フリートライアルはライブプレイ等の一部機能が限定されます。

 

基本設定

ポーカースターズを例にとって説明します。

ポーカースターズの設定のグローバルの言語を英語にして下さい。これが日本語ですとHUDが認識してくれないのです。

 

ポーカースターズの設定のハンド履歴より、保存フォルダーを選んで、英語で保存して下さい。これも英語でないと読み取って貰えません。

 

HM3のツールのサイト設定より、自動インポートフォルダーに、ポーカースターズの保存フォルダーを追加します。このフォルダーを通してデータがインポートされるというわけです。基本設定は以上です。

 

ゲームを試してみて下さい。HUDが表示されればOKです。

 

HUDの編集

HUDはキャッシュゲームとトーナメント別にデフォルトタイプのものから様々なものが組み込まれていますが、HUDエディターより、編集したりオリジナルのものを作ったりすることができます。HUDのタイプはプレイ画面の上中央のHUDよりプレイ中に変えることができます。

 

HUDで取り扱える代表的なデータ

VPIP:VPIPとはMoney voluntary put in potの略で、プリフロップで自主的にポットに入れてくる割合のことです。要は参加率のことで、リンプにしろコールにしろレイズにしろブラインドポット以外は全てが計算の対象になります。0~15:非常にタイトで参加してくる時は大体いいハンド

15~20:タイトで堅実なプレイヤー

20~27:堅実なプレイヤーでいろいろなハンドお織り交ぜてくる

27~35:大目に参加しているややルーズなプレイヤー

35~:非常にルーズなプレイヤーでフィッシュの可能性が高い

 

PFR:プリフロップレイズ率で、どれくらいレイズで参加しているかを表します。例えばVPIPが22でPFRが18だとすると、ハンドの22%を参加していてそのうち18%はレイズで参加しているという意味になります。残りの4%はリンプやコールで参加しているということになります。大体ほとんどのプレイヤーでVPIPとPFRのギャップは5%ぐらいになります。

0~18:リンプを多様しすぎている

18~25:堅実なプレイヤー

25~30:アグレッシブでスリーベットやスティールを試みてプレッシャーをかけてくるプレイヤー

30~:ルーズすぎなプレイヤー

 

AGG:アグレッシブ係数のことで、フロップ後の(ベット総数+レイズ総数)/コール総数を現し、高くなればなるほどフロップ以後アグレッシブにプレイしていることになります。上手いプレイヤーは大体2.0~2.5の間に収まり、それはつまりコールの2倍くらいの割合でベットやレイズを仕掛けていることになります。

 

3Bet:スリーベット率で、プリフロップでスリーベットする機会が訪れた時にスリーベットする割合のことです。上手いプレイヤーは大体5~9%に収まります。それ以上であればし過ぎているし、それ以下であればしな過ぎと考えて下さい。

 

Fold to 3Bet:プリフロプでレイズして、スリーベットを返せれた時のフォールドする割合です。

0~60:スリーベットにフォールドしなさすぎている

60~70:標準的な上手いプレイヤー

70~:フォールドしすぎているのでこういう相手には3Betが有力

 

Flop CBet:プリフロップでベットのリードを持っているプレイヤーが、フロップでコンティニュエーションベット(コールも含む)を打ってくる割合です。

0~55:アグレッシブに攻めきれておらず、フロップでヒットしなかったら消極的になるか、或いはスロープレイをしすぎているかのどちら

55~75:標準的な上手いプレイヤー

75~:コンティニュエーションベットをしすぎなのでチェックレイズか、ポジションがある時はフロートが有力

 

Flop Check Raise:フロップでチェックレイズ(相手が最初にチェックし、こちらがベットしたらレイズ)する割合です。

~5:チェックレイズをほとんどしないプレイヤーですのでコンティニュエーションベットが有力

5~15:標準的な上手いプレイヤー

15~:ブラフでチェックレイズをしすぎているのでバリューベットが有力

 

Flpo Fold to CBet:コンティニュエーションベットを喰らった時フォールドする割合のことです。

0~50:ルースすぎるのでバリューベットが有力でセカンド、サードヒットくらいでもベットが有力

50~65:標準的な上手いプレイヤー

65~タイトすぎるのでブラフの頻度を増やすのが有力

 

Steal:カットオフ、ボタン、スモールブラインドのポジションで、スチールする(最初にアクションを起こせる)機会があって、どれくらいの割合でスチールしているかです。トータルで見ることもポジション毎に見ることもできます。

 

他にもたくさんありますが、何が何を意味するのかは英語になってしまいますが、統計ピッカーより見ることができます。

 

グラフィカルHUD

HUDをグラフィカルHUDにすればデータを円グラフで可視化してくれます。1週を100と見なし、VIP、PFR、AGGがバロメータで分かります。これはHM3の一番目の大きな目玉で、上の画像はSB(私)までフォールドで回り、BBのVPIPバロメータが高かったので、参加ハンドレンジは広いだろうと思いレイズして、案の定BBがコールして、フロップは外したもののコンティニュエーションベットが成功した例です。数字よりも見やすいです。

 

ライブプレイ

ライブでプレイを再生することも可能ですが、ショーダウンまで相手のハンドはおろか自分のハンドも見れないので、この機能はHM2の方がいいと感じました。デザイン的にもHM2の方が好みです。

 

レポート

HM3ではストックされたハンドデータから様々なレポートを見ることができます。これがHM3の二番目の大きな目玉といってもいいでしょう。

 

例えばこれはポジション別の統計ですが、BTNで一番多く勝ち、SBで一番大きく負けているのが分かります。

 

これはフロップに応じたコンティニュエーションベットの成功ハンドです。これでどのようなボードでコンティニュエーションが成功するのか傾向が掴めます。

 

サポート

購入後のサポートは最悪です。最初は上手く起動しなかたりといろいろ質問したのですが、返答はありませんでした。この製品には1年間の購入後のサポートがついており、メールは24時間以内に返答とありますが、それは守られませんでした。しかしいろいろ試したら分かりましたのでサポート無しでも平気だと思います。分からないことがあれば、このページを見ながら試してみて下さい。

 

購入後の一年後のサポート契約解除

購入後は一年間のサポートとメンテナンスがついていますが、一年後には自動更新となっています。ここは解除した方がいいと思います。ただですら返信が無くてサポートを受けていませんからね。

 

感想

HUDツールは基本的にはオンラインポーカーサイトからデータをインポートして、プレイウィンドに数値化して表示させたり、ハンドを再生させたり、レポート別に傾向を掴んだりと一緒なのですが、使い勝っての良さが最新版になるに従ってやはり進化してくる感じです。特にHM3はグラフィカルHUDが見やすく、レポートも充実していますので悪い買い物では無かったと思います。実際に使えるツールだと思います。

 

ホールデムマネージャー3

ドローの代償ベット額

新年明けましておめでとうございます。去年は思うように時間が取れずポーカーを十分にプレイすることができませんでしたが、今年は頻繁にやっていこうと思います。前に大きく負けてしまい、それからやる気が失せてましたが、なぜかまたポーカーをやってみたくなったのです。

しっかり学びながら納得のいくプレイをするいうのが今年の目標です。このブログも立ち上げてから早くも7年が経ちましたが、細々とでも継続できてきたのが良かったです。今年はこのブログももっと頻繁に更新したいと思います。

最近ホールデムマネージャー3を購入してみたのですが、日本語対応でレポートの機能が充実しており確かに2より進化してるなと思いました。しかし肝心なプレイウィンドに相手のデータが表示されないというトラブルに見舞われて、今サポートを使っているところです。トラブルが解決したらレビューしていきますので、暫くお待ち下さい。

新年開始はプレイ日記からです。ハンド履歴で思うところがあったプレイを再現して考察してみます。

 

コイントス

1K保証トーナメント ブラインド$25/50 ポット123(アンティ6)

プリフロップ:UTG $3116 BTN(私) $2651 ♥A,♥2 BB $4381

UTGが3BBの$150でオープンして、私までフォールドで回ってきました。トーナメントの序盤で私にはポジションがありますのでコールしました。以下BBがブラインドを守りにきました。

フロップ:♣5,♥5,♥K ポット523

BBがチェック、UTGが$345をベットして私の番です。相手はKをヒットしててもおかしくないと思いましたが、A持ちのフラッシュドローをヒットした私はセミブラフを試みて$700へレイズしました。すると相手は私へオールインの要求をつきつけてきました。私は$1801の投資で$3724のポットを得るかどうかというギャンブルを迫られています。ポットオッズは1801/(3724+1801)≒0.326

相手がAKだとすると私のアウツはハートの残り9枚です。よって4倍の法則より勝率は約36%です。勝率がポットオッズを超えてますのでここはコールが正しと言えます。私はコールしました。

ショーダウン

相手は♠A,♦Kを開きました。ターンで♦2、リバーで♦8が落ち、相手がポットを獲得しました。

考察)

確率的には悪いプレイではありませんでしたが、トーナメントの序盤では失敗でした。なぜならトーナメントの序盤ではこのようなコイントスになることは避けなければならないからです。私はすべてのチップをリスクにさらしてしまったため、賭けに負けて124人中107位で敗退してしまったのです。

ではどういうプレイが正しかったのかと言えば、相手のレンジを考えるとフロップでKをヒットさせた可能性が高いので、フロップではフォールドもしくはコールに留めておくのが良かったと思います。コールの場合はターンでフラッシュが完成されないならフォールドする要領です。

 

ツーペア

9人制シットアンドゴー残り5人 ブラインド$40/80 ポット170(アンティ10)

プリフロップ:UTG $3726 BTN$1216 BB(私) $4106 ♠8,♣4

UTGが$80でリンプ、BTNがコール、後はフォールドで私にアクションが回り、タダでフロップを見に行くことにしました。

フロップ:♥4,♣8,♠Q ポット330

ツーペアがヒットした私はポットの半分の$165をベット、2人ともついてきました。

ターン:♣7 ポット825

私はまだ勝っていると思っていましたが、ドローの目が出てきましたのでポットの3/4くらいの$600をベットしました。するとUTGは$1200へレイズし、BTNはフォールドしました。私はコールしました。

リバー:♣Q

これは私にとっては決して喜ばしいカードではありません。負けてる目も出てきましたので私はチェックし、相手もチェックしました。

ショーダウン

相手は♠K,♦Kを開き、リバーで上位のツーペアを作られてしまった私が捲られてしまいました。

考察)

決して悪い負け方では無かったと思います。ベット額が適正だったため、まだ$2741を残してトーナメントに残ることができました。ボードにペアができた場合はツーペア、トリップス、フルハウスの目を考えねばなりませんので、下位のツーペアではリバーでベットできませんね。

 

ポケットクィーン

5K保証トーナメント ブラインド$150/300 ポット648(アンティ22)

プリフロップ:MID $2957 BTN$21457 SB(私) $3053 ♦Q,♥Q

MIDが$2957をオールイン、BTNがコールしてアクションは私に回ってきました。MIDと私はショートスタックです。ディ―プスタックのBTNは広いレンジでコールを仕掛けていると見て、私はコールしました。

フロップ:♥7,♠K,♣K ポット9369

完全にポットコミットしていますので、私は残りの$246をオールインし、BTNもコールしてきました。

ショーダウン

MIDは♠A,♣Qを、BTNは♥K♥Tを開き、BTNがポットを獲得しました。

考察)

プリフロップの段階では私に45%、MIDに27%、BTNに28%の勝率があります。この中では一番勝率がいいものの、2人に勝つには45%の勝率しかないというところが着目で、ポケットクィ―ンでも複数相手ではそれほど強いハンドでないというのが分かります。

 

ドローの代償ベット額

9人制シットアンドゴー残り9人 ブラインド$15/30 ポット81(アンティ4)

プリフロップ:UTG(私) $1384 ♥A,♠A MID$2192 BB$1759

私が$80でオープン、MIDとBBがコールでついてきました。

フロップ:♠6,♥7,♥8 ポット$291

このフロップは如何にもコールのレンジに噛み合ってそうな嬉しくないフロップです。BBが$60をベット。これはポットに対して非常に少ないベット額です。ドローなら安く引かせるわけにはいかないので、私は$250へレイズしました。MIDはフォールド、BBはコールしました。

ターン:J♥ ポット$791

これも大変喜ばしくないカードです。BBはチェック。相手のストレートドローを考えるとここでもフリーカードを与えるわけにはいかないので、私は$500をベットし、手元に$554を残しました。しかし相手はこれにもコールしてきました。

リバー:♠T

これもまたこの上なく最悪のカードです。相手が9を持っていればストレートの完成です。或いは既にストレートかフラッシュが完成しててもおかしくありません。相手は$959をオールインしてきました。ここまでの相手のプレイはどのストーリーにも一致しているため、私は負けていると思いフォールドせざるを得ませんでした。

考察)

ターンで♥Jが落ちてしまった以上、ターンではチェックで返しておくのが良かったのではないかと思いました。いくらドローを消すためとはいえ、既にフラッシュかストレートが完成してるかもしれないボードで、ターンの$500のベットは拙かったと反省しました。

 

ポーカースターズ

PSPC2020

PC2020(PokerStars Players NL Hold’em Championship 2020)が2020年8月20日~24日にバルセロナ(カジノバルセロナ)にて開催されます。バイインは €22,500 (約$25,000) で賞金は数百万ドルになると見込まれています。このイベントにポーカースターズのサテライトから勝ちあがれば、低額で参加権を手に入れることもできます。勝ち上がった者にはPlatinum Pass(€26,000($30,000)超相当)が与えられます。

 

Platinum Passnの特典

○€22,500 PSPC 2020 イベントのバイイン
○5 つ星ホテルでの滞在 6 泊 (同伴 1 名を含む)
○空港への送迎
○特製 PSPC グッズ
○€1,250 の経費
○イベント期間中の Platinum Pass エクスペリエンス

 

2019年1月にバハマで行われた初のPSPC $25,000バイイン トーナメントでは1000人以上が参加し、スペインのRamón Colillasが優勝し、$5.1M の賞金を手に入れました。彼もPlatinum Passを手にした320人の1人だったということです。Platinum Passを手に入れるためにはMega Pathという4つのステップルートがあります。

 

Step1 Spin&Go

賞金がバイインの2~12000倍までランダムに決まる3人式のシットアンドゴートーナメントで、500チップより開始します。尚Spin&Go Flashもあり、その場合は300チップより開始し、1分毎にブラインドが上がっていきます。$0.25より始めることができます。

 

Step2 Sit&Go

$2バイイン27人制のシットアンドゴートーナメントです。優勝者には次のステップ(PSPCメガパスステップ3 $1000予選のチケット5枚保証)へ進む$50チケットが与えられます。

 

Step3 PSPCメガパスステップ3 $1000予選のチケット5枚保証

$50チケットを持つ参加者のみからなるトーナメントで、上位5名に次のステップ(PSPCメガパスステップ4 $1000予選 1Platinum Pass保証)へ進む$1000チケットが与えられます。

 

Step4 PSPCメガパスステップ4 $1000予選 1Platinum Pass保証

$1000チケットを持つ参加者のみからなるトーナメントで、賞金プール$30,000につき1Platinum Passが与えられるトーナメントです。ここでの入賞者にPlatinum Passが与えられます。

 

道は険しいですが低額から始められるように無理のないようにステップが組まれています。前回の覇者Ramón Colillasやクリスマネーメーカーの例もありますので奮って挑戦してみて下さい。

コンティニュエーションベット

ポーカーで多用される有力なプレイの一つとしてコンティニュエーションベットというのがあります。これはプリフロップで最後にレイズをした人(ベッティングリードを持っている人)がフロップでも引き続きベットすることです。何もヒットしなくてもベットしますのでブラフの一形態にもなります。

ペアで無いハンドがフロップでペア以上になる確率は32.4%ですので、大体3回に2回は外すことになります。この点を突いたプレイで、プリフロップでレイズをして強みを見せた相手が、フロップでも引き続きベットをしてきたら、こちらに何もヒットしていなかった場合は打ち返しにくくありませんか。大体は降りることになり、ベットした者が利益の出るプレイとなります。

ここではどういった場面でコンティニュエーションベットを打てばいいのか、その適正額はどれくらいなのか、コールされたり打ち返された場合はどうせればいいのかを見ていきます。

 

まずは典型的なコンティニュエーションベットを見てみます。

アンティ$6、ブラインド$25/50のプリフロップで、COの私(A♠K♣)までフォールドで回り、今3BBへレイズしたところです。SBとBBがコールしてきました。この時点で私にベッティングリードがあります。

 

フロップで7♦Q♦7♣と落ち、二人共チェックしました。私も何もヒットしませんでしたが相手が弱味を見せてきていますので、ポットの半分強を引き続きベットしました。

 

二人共フォールドして私がポットを獲得しました。こんな感じになります。

 

コンティニュエーションベットはトーナメントでも大事な戦略になり、大体5.5~7.5割くらいは打つ必要があります。打つかどうか判断する上で一番大事なのは、残っている人数とボードテクスチャー、ポジション、相手のタイプ、自分のテーブルイメージになります。ベット額はポットの5~7.5割くらいがスタンダードになります。

 

残っている人数

少なければ少ないほど相手がフロップでヒットした可能性が低くなりますので、コンティニュエーションベットの成功率は高くなります。相手が3人以上いてこちらにポジションが無い場合は素直にプレイする方がいいです。

 

ボードテクスチャー

Q♥6♣3♦のような、ハイカード1枚+コネクタでないローカードでスーツも不揃いといったボードがコンティニュエーションベットには一番適しています。

また上の例(7♦Q♦7♣)のようにボードにハイカード+ぺアができた時はヒットしている可能性が低くなりコンティニュエーションベットを打ちやすいです。この場合は相手が2~3人くらいいても有効です。

同じようでも3♦3♣8♥のようなロー固まりペアの場合は、相手にペアがあると激しく抵抗されますのでコンティニュエーションベットは止めた方が無難です。7♦Q♦7♣の場合ですと、相手にミドルペアがあってもオープンレンジの自分にQがヒットしている可能性があり、アグレッシブにベットされますと付いて行くのが躊躇われますが、3♦3♣8♥ではオープンレンジに8が含まれる組み合わせは少なくなるからです。

J♥7♣8♣のようなミドルコネクターを含むようなボードは、相手のコールのレンジに激しくヒットしている可能性がありとても危険です。

K♠Q♠J♠のようなモンスーンボードは一見危険そうですが、相手もそれは同じなため、少し大き目のポットサイズくらいのベットを打てばブラフが成功しやすいです。

同じように8♥4♥3♥のようなモノトーンボードでは、相手にA♥でも無ければ仮にフラッシュができても負ける可能性があるため、非常にブラフは成功しやすいです。

 

ポジション

コンティニュエーションベットにもやはりポジションは大きく、いいほうが当然いいです。悪いポジションでコンティニュエーションベットを多用すると、相手に見抜かれてフロート(何も手が入っていなくてもコールされる。)ケースが出てくるからです。ターンでハンドが良くならなければ最初にアクションをするのはこちらですから、大抵の場合は諦めるという非常に苦しい決断を迫られます。

 

相手のタイプ

コンティニュエーションベットは、何もヒットしなければ降りてくれる自分のハンドに正直にプレイするタイプに有効です。何でもかんでもコールでついてくるタイプ、コンティニュエーションベットの知識がある上手い相手には少し控えないといけません。

 

自分のテーブルイメージ

今までのプレイから自分がテーブル内でどう思われているかも重要になってきます。タイトなイメージを持たれている方が当然成功しやすいです。逆にやる頻度があまりにも高いと、相手にも見抜かれ打ち返されるケースが増えてきます。

 

HUDでチェックしよう

コンティニュエーションベットは5.5~7.5割くらいの頻度で打つのが大体上手いプレイヤーということになりますが、これを今までの履歴から統計してくれるツールがあります。これがHUDです。人間の感覚と実際の統計は案外ずれがあるものですから、これを使ってプレイして下さい。

フィル・ゴードンのポーカー攻略法

 

フィル・ゴードン(Phil Gordon)

WSOP(ワールドシリーズオブポーカー)4位、WPO(ワールドポーカーツアー)優勝2回を含め、生涯獲得賞金額は230万ドル超えの一流プロです。フルフィルトと契約してた時期もありました。セレブリティ・ポーカー・ショーダウンの司会者も務め、その鋭い洞察力は視聴者を魅了しました。

著者にはフィル・ゴードンのポーカー攻略法入門編、実践編、デジタルポーカーHUDでここまで勝てるがあります。ポーカー攻略法入門編が出た当時は、自分の戦略を包み隠さずオープンしてくれる数少ないプロで、世界的に一般人のポーカースキルを上げてくれた立役者です。

私を含め多くの人がフィル・ゴードンには感謝していることだと思います。

 

入門編 ノーリミットホールデムの戦略

定価:2500円

初版:2010年7月3日

著者:フィル・ゴードン

監修者:百方恵二

訳者:佐藤友香、松山宗彦

ポーカーの基本的な事柄を忠実に述べた教科書的な名著です。多少独自論的なところはありますが、完成されたポーカーの戦術など有り得ませんので十分受け入れられる範疇です。

内容はポーカーの真理から始まり、プリフロップ戦術~リバー戦術、テル(癖)、トーナメント戦略、確率、心理学と、基本的にはライブポーカーを対象とした戦略が多方面に渡って書かれています。

この本の素晴らしいところは、著者が包み隠さず読者の理解を助けてくれるように書かれているため、大変分かりやすいことです。難しい部分もありますが、ポーカー自体が難しいゲームですので、それも当然かと思います。何度も読めば理解できます。基本的には初心者が対象ですが、上級者が読んでも何らかの発見はあると思います。

ゆっくりゆっくり繰り返し読んで、忘れた頃にはまた読んでと一生傍らにおいて置きたい本です。基本っていうものが如何に大切か教えてくれる名著です。

 

実践編 ノーリミットホールデムのレッスンとハンド分析

定価:2500円

初版:2011年2月3日

著者:フィル・ゴードン

監修者:百方恵二

訳者:松山宗彦、若杉美奈子、吉田正憲

この本では入門編で書かれたことを元に著者がプレイされたハンドが考察されています。キャッシュゲーム、トーナメント序盤、中盤、終盤、ファイナルテーブル、シットアンドゴー、サテライト、と章があり、それぞれの場面でプレイされたハンドの仔細が載っています。リアルポーカーもオンラインポーカーも扱われています。

対戦相手にはよく有名プロポーカープレイヤーも出てきますので、そのやり取りや会話などもちょっとしたドラマになっており面白いです。

著者が何を考えどうプレイされたのか分かりますので、同じようなハンドが配られ迷った時は参考になります。同じようなアクションをすれば心強いですからね。

この本の素晴らしいところは、ハンドを復習できるようにそのハンドで出てきた概念が、入門編で説明されているページに照らし合わされていることです。言わば入門編とセットのような感じです。

 

デジタルポーカーHUDでここまで勝てる

定価:2300円

初版:2013年7月3日

著者:フィル・ゴードン

監修者:百方恵二

訳者:松山宗彦

入門編が出てから6年の間にオンラインポーカーが普及して、ポーカーが大きく進化しました。レンジ対レンジという概念が出てきたり、ハイステークスの場はポットリミットオマハが選ばれたり、戦い方が大きく変わったのです。それまではプリフロップができていれば勝てていたのですが、現代ではそうはいかずプリフロップはできて当たり前、勝負はフロップ以降となったのです。

この本ではHUD(ヘッズアップ・ディスプレイ)を使って統計的に相手を分析し、どういうタイプならこういうふうに戦えばいいと、現代のオンラインポーカーの戦い方が書かれています。ノーリミットホールデムは勿論のこと、ポットリミットオマハの戦い方についても書かれています。

ポーカーの神童達(フィルギャルフォンド、アネットオブレスタッド、ダニエルケイツ)が出てきて著者にレスンを与える描写はとても興味深い内容でした。

非常に読み応えがあって私のポーカーレベルでは少し難しい本でした。しかしオンラインポーカーで本当に勝ちたいならそれなりの努力もしなければなりません。この本はその時の教科書に最適だと思います。