ポーカーおすすめ書籍

トーナメントポーカー入門 ポーカーの高速道路とけものみち

定価:1200円

初版:2011年5月3日

著者:SHIMADA Shinya

米国在住時テキサスホールデムに魅了された著者が、テキサスホールデムがまだ日本で普及しておらず情報量が少なかった頃より、テキサスホールデムの基本的~応用、トーナメント戦術をまとめあげた本です。アウツやオッズの基礎知識、ベッティングアクション、ラウンド毎の戦略、それらを踏まえた上でのトーナメント戦略等が具体例を持って分かりやすく説明されています。なぜそうするべきなのか説明が上手いので初心者向きだと思います。またコラムにはプレイヤー名鑑やローステークスキャッシュゲーム攻略等、興味深いものばかりで好奇心を駆り立てられます。

 

フィル・ゴードンのポーカー攻略法入門編

定価:2500円

初版:2010年7月3日

著者:フィル・ゴードン

訳者:佐藤友香、松山宗彦

ポーカーの基本的な事柄を忠実に述べた教科書的な名著です。多少独自論的なところはありますが、完成されたポーカーの戦術など有り得ませんので十分受け入れられる範疇です。

内容はポーカーの真理から始まり、プリフロップ戦術~リバー戦術、テル(癖)、トーナメント戦略、確率、心理学と、基本的にはライブポーカーを対象とした戦略が多方面に渡って書かれています。

この本の素晴らしいところは、著者が包み隠さず読者の理解を助けてくれるように書かれているため、大変分かりやすいことです。難しい部分もありますが、ポーカー自体が難しいゲームですので、それも当然かと思います。何度も読めば理解できます。基本的には初心者が対象ですが、上級者が読んでも何らかの発見はあると思います。

ゆっくりゆっくり繰り返し読んで、忘れた頃にはまた読んでと一生傍らにおいて置きたい本です。基本っていうものが如何に大切か教えてくれる名著です。

 

フィル・ゴードンのポーカー攻略法実践編

定価:2500円

初版:2011年2月3日

著者:フィル・ゴードン

監訳者:松山宗彦

この本では入門編で書かれたことを元に著者がプレイされたハンドが考察されています。キャッシュゲーム、トーナメント序盤、中盤、終盤、ファイナルテーブル、シットアンドゴー、サテライト、と章があり、それぞれの場面でプレイされたハンドの仔細が載っています。リアルポーカーもオンラインポーカーも扱われています。

対戦相手にはよく有名プロポーカープレイヤーも出てきますので、そのやり取りや会話などもちょっとしたドラマになっており面白いです。

著者が何を考えどうプレイされたのか分かりますので、同じようなハンドが配られ迷った時は参考になります。同じようなアクションをすれば心強いですからね。

この本の素晴らしいところは、ハンドを復習できるようにそのハンドで出てきた概念が、入門編で説明されているページに照らし合わされていることです。言わば入門編とセットのような感じです。

 

デジタルポーカーHUDでここまで勝てる

定価:2300円

初版:2013年7月3日

著者:フィル・ゴードン

訳者:松山宗彦

入門編が出てから6年の間にオンラインポーカーが普及して、ポーカーが大きく進化しました。レンジ対レンジという概念が出てきたり、ハイステークスの場はポットリミットオマハが選ばれたり、戦い方が大きく変わったのです。それまではプリフロップができていれば勝てていたのですが、現代ではそうはいかずプリフロップはできて当たり前、勝負はフロップ以降となったのです。

この本ではHUD(ヘッズアップ・ディスプレイ)を使って統計的に相手を分析し、どういうタイプならこういうふうに戦えばいいと、現代のオンラインポーカーの戦い方が書かれています。ノーリミットホールデムは勿論のこと、ポットリミットオマハの戦い方についても書かれています。

ポーカーの神童達(フィルギャルフォンド、アネットオブレスタッド、ダニエルケイツ)が出てきて著者にレスンを与える描写はとても興味深い内容でした。

非常に読み応えがあって私のポーカーレベルでは少し難しい本でした。しかしオンラインポーカーで本当に勝ちたいならそれなりの努力もしなければなりません。この本はその時の教科書に最適だと思います。

 

オンラインポーカーで稼ぐ技術上

定価:2800円

初版:2011年12月2日

著者:エリック・ライゼン・リッチ、ジョン・パールジャマ―・ターナー、ジョン・エイプスタイルズ・ヴァン・フリート

訳者:松山宗彦

タイトプレイとルーズプレイを極めた3人が、オンラインポーカーのトーナメントでの序盤~中盤までの重要ハンドを取り上げ、どのように考えどのようにプレイしていったのかを説明しています。漠然としていて掴みどころのないポーカーを、ハンド毎に説明していますので具体的で大変参考になります。勿論3人とも十分な実績があり、獲得賞金総額がそれぞれ$200万を超えています。

プレイスタイルこそ違えど3人に共通して言えるのは、それぞれのアクション場面で十分に説明できるほど根拠のあるアクションを取っているということです。運が大きいポーカーですが、期待値を上げる正しい決断というのは存在するんだなっと思いました。

私のプレイは比較的単調で、せいぜいフロップで終わってしまうといったハンドが多いですが、3人はターンでもリバーでもコクのあるアクションを取っていますので、それらを学び取り自分のプレイに生かすように熟読している本です。

 

オンラインポーカーで稼ぐ技術下

定価:2800円

初版:2012年7月2日

著者:エリック・ライゼン・リッチ、ジョン・パールジャマ―・ターナー、ジョン・エイプスタイルズ・ヴァン・フリート

訳者:松山宗彦

3人がそれぞれ、1トーナメントで30~40人程度残っている段階から優勝するまでのハンドが取り上げらえています。上巻の入賞以降のバージョンと考えて下さい。この形式では状況に合わせた考え方が汲み取れますので、ポーカートーナメントを立体的な視点で見れることが長所です。ポーカートーナメントで入賞以降、どういう戦い方をすれば優勝まで導けるのか勉強したい方には最適です。

 

エド・ミラーのエクスプロイトポーカー プレイヤーをプレイする

定価:2000円

初版:2020年3月3日

著者:エド・ミラー

訳者:松山宗彦

初心者を脱出して上のレベルまで引き上げたいという方のための教本です。具体的にはタイトプレイヤーを打ち負かすプレイの仕方、ルーズアグレッシブプレイヤーを打ち負かすプレイの仕方、荒れたゲームでの勝ち方が述べられており、ポーカーの基本というよりは相手のプレイスタイルに付け込んでいくやり方が詳しく書かれています。主にライブプレイヤー向けですが、オンラインポーカーでも適用可能です。本で学んだことを実戦で試すというのは勇気がいりますが、これをやると着実にプレイの幅が広がりレベルも上がります。

タイトプレイヤーとはどういうプレイをするのか、ルーズアグレッシブプレイヤーとはどういうプレイをするのか、ここが具体的に分かるだけでも価値があると思います。彼等の特徴を自分の相手に照らし合わせて、それに付け込むことができれば優れ者です。